クアッガという動物がいる。
いや、正確にはいない。もう絶滅したから。
クアッガを知らない人は、ぜひ一度その姿を見てほしい。
絶滅したのが19世紀なので、写真も含め、わりと正確な資料が残っているのだ。
どうです。
驚いたでしょう。
ぼくもびっくりした。
うそでしょ。こんな冗談みたいな生き物いんのかよ(今はいないけど)。
上半身(四つ脚の場合は前半身っていうのか?)はシマウマ、下半身(後半身)はウマ。
キメラじゃん。
これが許されるなら、ケンタウロスや人魚だって余裕で実在しうるでしょ。
世の中にはいろんな動物がいる。
シマウマだってキリンだってゾウだって、見慣れているから驚かないだけで、大人になってからはじめて見たらきっと驚いただろう。
うそでしょ。こんなふざけた動物いんのかよって。
まったく知識のない状態で「めちゃくちゃ鼻が長くて、その鼻で食べ物をつかんで口に運ぶことができる、クマよりでかい動物がいる」って聞かされたらまちがいなく「うそつけ」って言ってる。
でもまあ、見たら一応わかるじゃん。
一見ふざけたように見えることにも、ちゃんと理由があるんだって。
ゾウだったら、身体がでかいから太い脚でしっかり身体を支えないといけない。
だから手足を上手に使えない。
その代わり鼻が発達したんだろうなって。
一応理にかなってるわけじゃない。
キリンの長い首だって意味がある。
シマウマはシマがあることで、蚊に刺されにくくなるらしい(ソースは『ダーウィンが来た!』。
みんなちゃんと意味があるわけ。
(まあパンダの模様は意味わかんねえけど)
クアッガの半分だけ縞模様は意味がわからない。
上半身だけ蚊に刺されにくくしてどうすんの?
その分下半身が刺されやすくなるだけじゃん。
クアッガの縞模様は発展途上だったんだろうか。
ゆくゆくはシマウマみたいに全身縞模様にするつもりだったんだろうか。
クアッガはシマウマになる途中だったんだろうか。
それにしても。
はじめは薄い縞模様 → ちょっと濃い須磨模様 → シマウマ
みたいな経路をたどるんじゃないの? 進化って。
はじめは頭だけ縞模様 → 半分ぐらい縞模様 → シマウマ
とはおもえないんだけど。
なんであんな変な模様なんだろう。
と考えていて、ぼくはついに「クアッガが前半身だけ縞模様になった理由」に関する有力な仮説を思いついた。
それは……
クアッガはズボンと靴下を履いていたから!
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