本を読んでいると選択肢が示され、「〇〇を選ぶなら28ページへ。××を選ぶなら44ページへ」みたいなのが書いてある。
で、選択によってストーリーが変わり、様々な選択をしたり、クイズを解いたりしながらハッピーエンドを目指すという本だ。
世代によっては、ゲーム『かまいたちの夜』みたいな本、といえばわかりやすいかもしれない(というより歴史的には『かまいたちの夜』がゲームブックをテレビゲーム化したもの、なんだけど)。
ぼくは子どもの頃、ゲームブックが大好きだった。
何冊か持っていたが、中でも好きだったのが『にゃんたんのゲームブック ドッキリ!かいじゅうじま』だ。
主人公のにゃんたんがとある島に行き、かいじゅうたちと戦う。
かいじゅうは五匹いる。一匹が複数回戦うこともある。五戦中三勝すればにゃんたんの勝ち。三敗すれば負け。
負ければにゃんたんは生きたまま皮を引き裂かれて臓腑を食われ……とはならない。児童書なので。負けたらさいしょからやりなおし。いつかは勝つ。
先に三勝したほうの勝ちという、プロ野球のクライマックスシリーズみたいなルールだ(歴史的にはクライマックスシリーズがにゃんたんの真似をしたと言っていい)。
もしくは暗黒武術会で浦飯チームが裏御伽チームと対戦したときのルールに近いといえばわかりやすいだろう(わかりにくいわ)。
娘が絵本を卒業しつつあり、児童書をおもしろがるようになってきた。
そうだ、ゲームブックを買ってあげようとおもってAmazonで探したのだが、幼児向けのゲームブックがぜんぜん見つからない。
どうしたんだ。今の子どもはゲームブックを読まないのか?
アプリとかでゲームするからゲームブックが不人気なのか?
検索したら最近出たゲームブックを二冊だけ見つけたが、どちらもポプラ社から刊行されている。
しかしぼくはKAGEROU出来レースの一件以来ポプラ社を憎んでおり、ポプラ社の本だけは買わないことに決めている。
ちくしょうポプラ社め、いい本出しやがって!(ちなみににゃんたんシリーズもポプラ社から出ている)
ほんとに児童書はいいんだけどなあ。文芸がなあ。
最近のゲームブックがないならにゃんたんを買うしかない。
だがにゃんたんシリーズは絶版になっていた。あんなにおもしろかったのに! いや絶版にするのはいいけど、だったら似たような本を出してくれよ!
こうなったら古本だ。Amazonマーケットプレイスだ。
『にゃんたんのゲームブック ドッキリ!かいじゅうじま』は1,800円もする。定価は900円なのに。
だがぼくはポプラ社に900円を払うぐらいなら、古本屋に1,800円払うことを良しとする。購入!
で、届いたゲームブックをさっそく娘といっしょに読んだのだけれど、「おもしろい!」と言って毎日読んでいる。
何度も何度もやっている。
そうなんだよ、ゲームブックおもしろいんだよ。
児童書出してる出版社はもっとゲームブックつくってくれよ。
そうだ。
ないならぼくがつくればいいんだ!
というわけで、娘のためにオリジナルゲームブックを制作中……。
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