子どもに伝えたいことはたくさんある。
でもそれってだいたいかつて自分の親に言われたことだ。
親から口うるさく言われて、でも聞き流して、大人になってから「ちゃんと聞いときゃよかった」と思う。
背筋を伸ばして座りなさいとか、ちゃんと歯みがきしなさいとか、使い終わったら元あったところに片付けなさいとか、他人の失敗は許してやりなさいとか。
言われるたびに「あー、はいはい」と聞き流していた。
娘に「まっすぐ座ってね」「他人ができてないことは言わなくていいから自分のことをやりなさい」と言うたびに、かつて同じことを言われていたことを思いだし、ぼくが伝えていることもどうせ聞き流されるんだろうなと思う。
無駄だろなーと思いながら、でも一応言う。
せめて、娘が自分の子を持ったときにぼくの言葉をちょっとでも思いだしてくれればいいなと思いながら。
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