2018年8月30日木曜日

わからないことへの接し方

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わからないことを受け入れられない人がいる。
「なんでわからないんだ!」「考えてないからだろ!」
という思考。

わからないのには理由がある。
十分な時間をとればわかるけどそれだけの時間をかけるとコストが見合わないとか、元となるデータが少ないとか、そもそも不確実要素が多すぎて誰がどうがんばってもわからないこととか。

そこで「がんばればわかるようになる」とか「それでもどこかにわかる人がいる」と考える人と、「わからないことを前提にリスクを最小化する最善の手を打とう」と考える人がいる。



いわゆる体育会系がばかにされるのは、前者の人の割合が高いからだろう。
やればできるさ、できなかったのはやらなかったからだ、の人。
「勝たなきゃいけない」と思っている人。

といってもスポーツ界にもちゃんと頭のいい人はいて、そういう人は「勝たなきゃいけない」とは思っていない。
どうやっても負けることはある。どんな強いチームでも弱いチームに負けることはある。そのリスクを最小化するためには何ができるか。
「勝つ方法を考える」と「勝つ確率を上げる方法を考える」は、似ているようでぜんぜん違う。前者は何も考えていないに等しい。

学校の勉強で「なんで全教科満点じゃないんだ」と叱る人はまずいないのに、スポーツやビジネスだと「なぜ負けたんだ」「なぜ失敗したんだ」という人が多いよね。同じなんだけどね。


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