2018年7月18日水曜日

2018年FIFAワールドカップの感想

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2018年FIFAワールドカップの感想。
10試合ぐらいはリアルタイムで観戦、残りはダイジェストで観戦。
気になったチームの感想だけ。日本の試合は観てないのでパス。

■ ロシア

世界ランキング70位と出場国中最下位でありながら、グループリーグでサウジアラビアとエジプトに圧勝し、決勝トーナメントではスペインも破り、クロアチアともPK戦までもつれるという大健闘。
ちょっとしか観てないけど、ふつうに強かったね。うまかったし、走りまくってたし。とても70位のチームとは思えなかった。これがホームの力か。

■ スペイン、ポルトガル

スペインーポルトガルはリアルタイムで観てたけどおもしろかったなあ。3-3というスコアもさることながらプレーが華やかだった。これぞワールドクラス、というゲームだった。
グループリーグ初戦でぶつかった、というのもよかった。初戦だから「勝ち点3がほしい」「負けても次がある」ということで、お互い果敢に攻めていた結果だね。もっと後で対戦していたら3-3にはならなかっただろうね。

■ フランス

予選では大勝こそしていなかったものの堅実な勝ちっぷりで、これはいいとこまでいきそうだなあ、という印象だった。優勝したから言うわけじゃないけど。守りの固いチームじゃないと勝ち続けるのは難しいよね。
アルゼンチン戦のエムバペはうまくて速くてかっこよかった。
ただ、準決勝のベルギー戦の終盤でエムバペが汚い時間稼ぎをしていたのでいっぺんに嫌いになった。ピッチ内ならどれだけ時間稼ぎをしてもいいけど、ボールが外に出てから時間稼ぎをするのはいかん。
ただ、時間稼ぎにキレたベルギー選手にどつかれて、どつかれたエムバペがイエローカードでどついた選手がおとがめなしだったのは笑った。ぼくでもどついてたな。ああいうプレーにはレッドカードを食らわせてほしい。

■ クロアチア

イビチャ・オシム氏のファンなので、旧ユーゴスラビアの躍進はうれしい。
今大会一番好きになったチーム。
モドリッチはかっこよかったなあ。あれだけうまいのに、誰よりも一生懸命走るし、身体を張って守備にも参加するの、めちゃくちゃすごくない? いちばんうまいやつがいちばんがんばってるんだよ。ネイマールは見倣え。
32歳だから次の大会では見られないのかなあ。寂しい。

決勝の後半で1ー4になったとき、クロアチアのマンジュキッチが相手キーパーの前まで詰めていって相手ミスを誘って1点をもぎとったのもほんとにしびれた。めちゃくちゃ疲れている時間帯で、まず逆転不可能な点差がついて、それでもわずかな可能性のために懸命に走る。すげえ。あんなのできないよ。

たぶん個々の実力でいったらクロアチアはベスト8にも入らないぐらいじゃないかな。それでも各選手の献身的なプレーで準優勝に輝いた。いやあ、いいチームだった。

■ アルゼンチン

グループリーグは1勝1敗1分で辛くも突破したものの、決勝トーナメント1回戦でフランスにあっさり敗北。チームは相変わらずのメッシ頼み、テレビ的には相変わらずのマラドーナ頼みで、相手チームにしっかり対策をされたメッシはこれといった活躍はできず。
一人のスーパースターがチームを優勝に導く時代は遠い昔のものになったんだということを、メッシとマラドーナが教えてくれた。

■ ナイジェリア

ナイジェリアはいつ観ても楽しい。サッカーが華やかなのもあるが、何より人が陽気だ。ナイジェリアが得点を決めて踊るところをもっと観たい。ガーナとかカメルーンとか、中央アフリカの人って陽気だから観ていて楽しいよね。ワールドカップを盛りあげるために「中央アフリカ枠」を用意しておいてほしい。

■ セルビア

イビチャ・オシム氏のファンなので、旧ユーゴスラビアの躍進はうれしい。さっきも書いたな。
予選敗退だったけど、地に足のついたサッカーでブラジルとスイスを苦しめた。惜しかったなあ。

■ ブラジル

ネイマールの大げさに転がる演技が話題になっていたけど、ネイマール以外もひどかった。ブラジル人、転がりすぎじゃね?
弱いチームが戦術としてやるならともかく、ブラジルには横綱相撲をとってほしいな。今回はVAR(ビデオ副審)が導入されたことでブラジル選手の三文芝居が次々に明るみにでてしまった大会でもあった。メキシコ戦観てたけど、なんかもう観ているこっちが恥ずかしかった。ベルギーに負けてくれてよかった。

■ メキシコ

前回大会でブラジルとスコアレスドローに持ちこんだ守護神・オチョアが健在。
初戦でドイツを破り、スウェーデンに大敗しながらもドイツが敗れたおかげでまさかの決勝トーナメントに進出するも、ブラジルの技術の前に敗れて7大会連続でベスト16で敗退となかなかドラマチックな展開を見せてくれた。
ずっと「そこそこ強い」のって逆にすごいよね。

■ ドイツ

前回大会優勝、ヨーロッパ予選は全勝という輝かしい実績をひっさげてやってきた圧倒的優勝候補だったが、初戦でメキシコに敗れ、スウェーデンには終了間際のゴールで辛勝するも、韓国にまさかの敗退を喫してあえなくグループリーグ敗退。
いやあ、ドイツが優勝すると思ってたんだけどなあ。ずっとちぐはぐな印象だった。組織力で勝つチームはひとたび歯車が狂うとボロボロになるのだということを教えてくれた。
でも、もしもグループリーグ突破して立て直していたら連覇もあったんじゃないだろうかと思わせてくれるうまさはあった。

■ ベルギー

スター選手がそろっていて、ひとつひとつのプレーが華やか。観ていていちばん楽しいサッカーをしてくれたのがベルギーだった。
特にでかくてうまくて速いルカクがいい。でかくてうまい選手ってなかなかいないよね。決勝トーナメントでもっと活躍してくれると思ってたんだけどなー。

■ イングランド

GKのピックフォードが「映画に出てくるイギリスのいじめっ子の少年」みたいな顔で、見るたびに笑ってしまった。子ども時代、『スタンド・バイ・ミー』か『グーニーズ』か『ハリー・ポッター』に出てなかった?
相手のミスを誘ってセットプレーで点をとり、守り切って勝つというサッカー。今大会の躍進はVAR(ビデオ副審)導入のおかげかもしれない。
観ていて楽しいサッカーじゃないよね。こういうチームもあったほうがいいけど。



ワールドカップは、世界最先端の映像技術が活躍する大会でもある。
2014年にはゴール判定システムで「すげえ!」と思ったけど、今大会はドローンによる空撮技術とかNHKアプリのマルチアングル映像とかに興奮した。次の大会とかは3Dパブリックビューイングとかあるかもなあ。

スタジアム内の広告を観ていたら、蒙牛乳業っていう中国の会社の広告が目についた。ぼくが十五年ぐらい前に中国にいたとき、よく蒙牛のアイスクリームを食べていた。懐かしい。
他にも中国の企業の広告が目について、つくづく中国は経済大国になったんだなあと実感した。今回中国は出場していないのに広告を打つということは、海外向けなんだろうなあ。

ぼくはワールドカップでしかサッカーを観ないにわかファンだけど(しかもダイジェストで観ることが多い)、やっぱりワールドカップって楽しいよね。
サッカー関係者は「ワールドカップで興味を持ったらJリーグも観てよ」なんていうけど、ワールドカップを観た後だとJリーグの試合なんて観てられない。ちんたらやってんじゃねえよ、という気になる。女子サッカーも。日本代表の試合も。だから観ない。

サッカー自体ももちろんおもしろいんだけど、駆け引きの生まれるグループリーグシステムとか、観客席にも国民性が出るとことか、いろんな国の老若男女がばか騒ぎしているとことか、プレー以外のところもお祭り感があってワールドカップは楽しい。

参加国数を倍の64ぐらいに増やしてもっと長くやってほしいぐらい。やっぱりイタリアとかオランダとか見たかった。
と思っていたら、2026年からは48チームになるらしいね(2022年からになる可能性もあるらしい)。楽しみだ。


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