2021年10月25日月曜日

テニスである

このエントリーをはてなブックマークに追加

(この記事は八月下旬に書いたものです)


 にしこりもすなるテニスといふものを、してみんとてするなり。


 そんなわけでテニスである。
 きっかけは娘の友だち・Sちゃんのおかあさんに誘われたこと。

 話はそれるが、男から見た「子どもの友だちのおかあさん」の呼び名って〝ママ友〟でいいんだろうか。ママ友でもパパ友でも友だちでもないような気がする。そもそも「子どもの友だちの保護者」のことを友だちとおもったことないんだけどな。なんかいい呼び名ないかな。〝保護者仲間〟ぐらいかな。まあそれはどうでもいい。

 親戚が小学生向けテニススクールをやってるから人数合わせのために参加してくれないか、と誘われた。

 娘に「どうする?」と訊くと、「うーん、Sが行くなら行く」という煮え切らない返事。しかしそれも当然で、娘はそもそもテニスというものをほとんど知らないのだ。まともに見たことすらないのだから「やる?」と訊かれても「やりたい!」という返事にはならないのは当然だ。ぼくだって「クィディッチやる?」と訊かれて「やる!」とは即答しないもんな。ハリー・ポッターに登場する箒にまたがって球入れをする架空のスポーツを現実にやる人がいるらしいです。それがクィディッチ。


 そしてテニス教室へ。正午スタート、一時間。
 八月、好天、正午。暑くないわけがない。暑いというより熱い。腕からちりちりと音がする。

 ラケットの持ち方を教わり、ボールを真下についてみようとか、ボールにラケットを当てようとかコーチから指示。娘の様子を見ると、決して楽しくはなさそう。なにしろそもそもテニスが何かをよくわかっていないんだもんな。目的のわからない作業をさせられるのはさぞつらかろう。

 そんなこんなで一時間のレッスンは終了。最後に申し訳程度に「ふたり一組でネットをはさんで打ち合ってみましょう」という時間があったが、当然ながらラリーにはならない。よくて一往復。

 まあテニスがどんなもんかわかっただけでもいいさとおもい、娘に「どうする? またやりたい?」と訊くと「やりたい!」と意外にも強い返事。
 しかも友だちのSちゃんが「うーん、どうしよっかなー」と迷っているのに、娘は「Sが行かなくても行く」と言う。
 えーレッスン中はむすっとしてぜんぜん楽しそうに見えなかったのに。なんかわからんが心の琴線にふれたようだ。


 さあ来週もテニス教室へ行こう、とおもっていたら教室から連絡が。緊急事態宣言の延長で一切の部活が禁止になったのだと。
 むー。テニスなんて全スポーツの中でいちばんディスタンスとるスポーツなのになー。


このエントリーをはてなブックマークに追加

0 件のコメント:

コメントを投稿