2020年12月3日木曜日

重箱の隅

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コンビーフの缶は台形ではなく四角錐台だ(角が丸くなっているので正確には四角錐台でもないが。



「逆三角形」はおかしい。
頂点が上を向いていようが下を向いていようが三角形は三角形だ。

あえていうなら、下の図の黒い部分のような図形(三角形をくりぬいた形)は「逆三角形」と呼べるかもしれない。



「棒を垂直に立てる」という言い方がいやだ。

垂直は対象に対して90度の角度を差す言葉なので、
「棒を地面に対して垂直に立てる」または「棒を鉛直に立てる」と言うべきだ。
〝水平〟はよく使われるのに、〝鉛直〟は日常的には使われない。



万里の長城。

たいていの人はチョー↑ジョー↑と「頂上」のイントネーションで発音している。
だが〝長い城〟なので、入城とか荒城とかと同じく「→ →」と平坦に発音するのが正しいのではないか。



最近知った「地方によって呼び名が変わるもの」。
ぜんざい。

ぼくは関西で生まれ育った人間なので、ぜんざいといえば小豆汁なのだが、関東のぜんざいは汁なしなのだそうだ。
関西人にとってのぜんざいは、関東では「しるこ」だそうだ(関西ではぜんざいがつぶあん、しるこがこしあんだとWikipediaには書いてある)。

ぼくが関西人だからかもしれないが、濁音の多いぜんざいがつぶあん、清音のしるこがこしあん、という関西風の呼び名がしっくりくる。

「地方によって呼び名が変わるもの」はいろいろある。
スコップとシャベルとか、ワイシャツとカッターシャツとか、豚まんと肉まんとか、ぶた汁ととん汁とか。

日本語はひとつのようで、案外統一されていないのだ。


北を「上」と呼ぶことについて。
細かいことを気にする性質なのに、「北を上と呼ぶこと」は気にならない(自分が呼ぶことはないが)。

なぜならそっちのほうがわかりやすいから。

東と西の感覚ってむずかしくない?
頭ではわかっているが、いまだに肌感覚としては身についてない。

「東が右、西が左」とおぼえてはいるが、東が上の地図を見たりすると「ええと、南はどっちだったっけ」と当惑する。
英語のEASTとWESTも毎回迷う。
いつも「ええと、極東がFAR EASTだから……EASTが東か」とおもう。

東西って人間の身体になじまない概念なんじゃないだろうか。
「西を向いたとき、右斜め後ろの方角は?」と訊かれて、考えずに即答できる人はどのぐらいいるのだろうか。


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