2018年3月24日土曜日

焼肉はいつも多すぎる

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みんな、焼肉とうまくつきあえてる?

ぼくは焼肉とうまくやれていない。

決して嫌いなわけではない。どっちかといったら好きだ。
ぼくはご飯が大好きだから、ご飯が進む食べ物は全部好きだ。ご飯はぼくの味方。味方の味方は味方。だから焼肉は味方。

ご飯を食べるために焼肉を食べる。お金をもらうために仕事をするのと同じように。



ぼくが焼肉を苦手としているのは、確実に失敗するからだ。

子どもの教育には「成功体験」が大事だという話を聞いたことがあるが、それでいうと、ぼくには焼肉の「成功体験」がない。九割の確率で失敗している。残りの一割は大失敗だ。


焼肉を食べ終えて「ああ、うまかった。おなかもいっぱい。ちょうどいい分量だった」と思えたことがない。

焼肉はいつも多すぎる。

はじめは「うまい、うまい」と食っているのに、最後は必ず「苦しい……。でも食わなきゃ……」になる。

「誰かこれ食わない?」
「おれはもういいや」
「私ももういい」

こんな会話が焼肉の終盤では必ずくりひろげられる。
そこで「ぼくもいらない」が言えない。「じゃあ……」と箸を伸ばしてしまう。

食べ物を残してはいけないという幼少期のしつけのせいか、前世で餓死でもしたのか、はたまたただの貧乏性か。食べ物を残すことができない。

焼肉の終盤では「さらえる」係を一手に引き受けることになる(「さらえる」は「皿のものをすべてたいらげる」の方言。どこの方言かは知らない)。

もはや苦行。おいしさも楽しさも感じない。バリウムを飲むときの顔で焼肉を食べる。

胃腸が弱いので、焼肉の後はだいたいおなかをこわす。吐くこともある。

無理して食べた焼肉はうまくもないし栄養にもならない。何のために食べているのかわからない。脂肪になるほうがまだ生産的なだけマシだ。

わかっていても、目の前に残っているとついつい食べてしまう。



焼肉はいいやつだ。それは認める。

みんなで焼きながら食ったら話ははずむし、ご飯は進むし、ビールにもあう。

でも苦手。嫌いじゃないけど苦手。

周りにそういう人いるでしょ? 決して嫌いじゃないし、いい人なんだけど、なぜか自分とは相性が悪い。ぼくにとって焼肉はそんな存在。

真っ黒になるまで燃やしてしまうのが
唯一の解決策


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