ルール
■ 本の中から一文だけを抜き出す
■ 一文だけでも味わい深い文を選出。
「悪事をなすときに慈悲のまねをするな」
(白石 一郎『海狼伝』より)
「それはお前さんの思ったとおり、わたしが頭のおかしな年寄りだからさ」
(キム・チョヨプ『わたしたちが光の速さで進めないなら』より)
同情しているつもりなのだろうけど、なんでしょう、この差別的な視線は。
(斎藤 美奈子『モダンガール論』より)
「楽しみだの、弱い奴らをいたぶるってのは、おもしろいもんだ」
(白石 一郎『孤島物語』より)
全員、観客に向けて話していたときとは違って、その声には皮を剥いた果物のような柔らかさがある。
(朝井 リョウ『どうしても生きてる』より)
例えば、東京の野球は「狡くて器用な江戸っ子野球」と呼ばれた。
(早坂 隆『幻の甲子園 ~昭和十七年の夏 戦時下の球児たち~』より)
さらに困ったことに、人間の脳には、自分が感情的に魅かれるものを「正しい」と合理化する機能が備わっています。
(橘 玲『不愉快なことには理由がある』より)
このとき仕入れた本は「あるエロじじいの蔵書」と名付けられ、売れ行きはかんばしくなかったものの、濃厚な雰囲気作りに貢献してくれた。
(北尾 トロ『ぼくはオンライン古本屋のおやじさん』より)
そのため、聖子の中の“鬼”は依然として活発に活動しているのだった。
(深谷忠記『審判』より)
日本人のようにきりきり突きつめて、錐のようになって心配ごとをほじくるような真似はせぬ。
(白石 一郎『海王伝』より)
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