2020年6月12日金曜日

お世辞が過ぎる

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六歳の長女とエレベーターに乗っていたら、同乗していたおばちゃんから
「お嬢さんですか?」
と訊かれた。

??

一歳の次女ならわかる。
まだ髪も短いし、赤ちゃんの顔なんて男も女も似たようなものだ。

けど長女はもう六歳だし、髪も肩まで伸ばしている。
おまけにそのときは赤いランドセルを背負っていた。
多様性を認めなきゃいけない時代なので「どっからどう見ても」とまでは言えないが、まあ誰が見たって99%女の子だろう。
「お嬢さんですか?」と訊いてくる意図がわからない。

戸惑いながら「はい」と答えると、おばちゃんは言った。
「まあ! ご兄妹かとおもいました! お嬢ちゃん、おとうさん若くてかっこいいわねえ!」

んなあほな。

お世辞が過ぎる。
いくらなんでもぼくが六歳の女の子のお兄ちゃんには見えるわけがない。
あと数年で四十歳。髪には白いものも増えてきた。
どんなお兄ちゃんやねん。
三十歳離れた兄妹だとしたら、おかあさんがんばりすぎやろ。


驚いたのを通りこしてなんだか怖くなった。
なんなんだこのおばちゃん。
目的はなんなんだ。
高校生の女の子とおかあさんが並んでいるのを見て「まあ、姉妹かとおもいましたわ」とおだてるならまだ理解できるが、知らないおっさんをつかまえて「お若いですねー」と言って、おばちゃんになんの得があるんだ。
いったい何を売りつけようとしてるんだ。
おだてたって、三千円ぐらいまでのものしか買ってやらんぞ。


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