ごはんを食べていると、子どもに「この卵をあたためたらヒヨコが出てくるの?」と訊かれた。
ぼく「それは無精卵といって中に赤ちゃんのもとは入ってないんだよ。だからあたためてもヒヨコは孵らないよ」
子どもは「ふーん」と一応納得したようだったが、横で聞いていた妻が言った。
妻「でもなんで無精卵なんか生むんだろう。ニワトリからしたら資源の無駄でしかないのにね」
ぼく「月経みたいなもんじゃない? あれだって受精しなかった卵(らん)でしょ? 子どもを産む準備してたけどタイミングが合わなかったから準備してたものを捨てるんじゃないの」
妻「その言い方だとまるで月経が無駄なものみたいじゃ……。あっ、無駄だわ。あんなもの、無駄以外のなにものでもないわ!」
考えているうちになんだかいろいろと怒りがこみあげてきたらしく、
「くそう。いいなあ、ニワトリは。まだ月経が他の生物の役に立って……。人間なんてしんどいだけで何の役にも立たないのに……」
とぶつぶつ言いだしたので
「もし宇宙人が侵略してきて人間が家畜にされたら、月経で排出されたものもおいしく食べてもらえるかもしれないよ」
と言ったのだが、「それはそれでイヤ」とのこと。
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