2022年2月24日木曜日

【ボードゲームレビュー】海底探検

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海底探検

【かんたんなルール】

  • プレイヤーは潜水艦の乗組員。サイコロ(1~3の目しかない)を2個振って深海に潜り、財宝を持ち帰るのが目的。
  • 酸素があるうちに戻ってくれば財宝を獲得。戻ってくる前に酸素が尽きれば財宝を失う。
  • 酸素は有限、さらに全プレイヤーで酸素を共有しているので、酸素がなくなれば潜水艦に戻っていないプレイヤーは全員オダブツ。
  • 失った財宝は再び深海に沈む
  • 深く潜るほど財宝に書かれた得点が大きくなる。
  • 財宝を手にするごとに酸素の減りが早くなる。
  • 3ゲームおこない、合計得点が多いプレイヤーが勝利。


 さほどむずかしくないので、8歳の娘でも一度やってみるだけでルールを理解できた。ただしルールは理解できても、「どこで引き返すか」という判断ができるようになるには何度かプレイしてみないとむずかしい(これは大人でも同じ)。


 このゲームの醍醐味は、なんといっても「限られた酸素を全プレイヤーで共有している」ところだろう。
 財宝を手に入れなければ酸素は減らないので、かなり深いところまで潜っていける。だが誰かひとりが欲張って財宝を手にすると、どんどん酸素が減っていく。
 だから誰かひとりが欲張って財宝を手にすると、他のプレイヤーも「だったら私もとろう」「おれも」となる。そして酸素の減りが加速する。

 ゲーム理論の「しっぺ返し戦略」のようなものだ。「やられたらやりかえす」が最適解となるので、「誰が最初に仕掛けるか」の駆け引きがおもしろい。


 また、海底探検がゲームとしてうまくできているのが、逆転のチャンスが大きいこと。

 3ゲームプレイするのだが、回を重ねるごとにマス(=財宝)が減っていくので、1回目より2回目、2回目よりも3回目のほうが早く深海に潜れるようになる。また財宝を手にしながら戻ってこれなかったプレイヤーがいた場合、その財宝はまとめて沈んでいるのでそれを手にすれば一挙に高得点を稼げる。

 1ゲーム目はせいぜい20点ぐらいしかとれないが、3ゲーム目では40点ぐらい稼げることもある。序盤で大勢が決してしまうとつまらないが、後になるほど高得点を稼げるので最後まで盛り上がりを失わなくていい。


 箱には、プレイ人数は2~6人とあったが、3人ぐらいでやるのがよさそう。5人でやったところ、酸素がものすごいスピードで減っていってほとんどのプレイヤーが財宝を手にできなかった(引き返すタイミングが悪かったのもあるけど)。6人でやったら深いところの財宝なんてぜんぜん手にできないんじゃないだろうか。

  何人でプレイしても「酸素の総量が25」なのが良くないんだよな。そのへんは自分で勝手に調整して、「6人のときは酸素の総量を50にする」とかにしたほうがおもしろくなりそう。


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