ルール
■ 本の中から一文だけを抜き出す
■ 一文だけでも味わい深い文を選出。
女は、その暗がりのなかで、暗がりよりももっと暗かった。
(安部 公房『砂の女』より)
テレビという生き物が、死ぬ音が聞こえた。
(朝井 リョウ『世にも奇妙な君物語』より)
彼女の横に並んだとたん、私もあの中学男達と同様に、腐ったジャガイモになるのだ。
(さくらももこ『たいのおかしら』より)
「俺はおまえら日本人のことを、時々どいつもこいつもぶっ殺してやりたくなるよ」
(金城 一紀『GO』より)
噴火のごとく怒り、噴石のごとく吼えている。
(横山 秀夫『ノースライト』より)
「恥の出所まで答えなきゃならないんですか?」
(湊 かなえ『花の鎖』より)
姉は鼻が大きいせいか、生乾きや嫌な匂いにとても敏感です。
(阿佐ヶ谷姉妹『阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし』より)
絶滅の危機に瀕している本が私に集められるのを待っているのだ。
(鹿島 茂『子供より古書が大事と思いたい』より)
「俺は、殺人そのものにしか興味はない」
(今野 敏『ST 警視庁科学特捜班』より)
『現実世界なんかバカだ』とディジエントは宣言した。
(テッド チャン『息吹』より)
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