2020年8月28日金曜日

見ず知らずの子に本を買ってあげたくなった話

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本屋に行ったら、四歳ぐらいの子どもが絵本を手にして「これ買って」と言っていて、一緒にいたおとうさんが「あかんあかん、どうせ読まへんやろ」と言っていた。

まったく見ず知らずの親子だったけど、
「おっちゃんが買ってあげるよ」
と言いたくなった。

本の一冊ぐらい買ってあげればいいじゃない。
せっかく子どもが読む気になってるのに。
本を読む習慣をつけておいて悪いことはあんまりないぜ。
お金がないならぼくが出してあげるからさあ。
だから本を読みたがっている子どもの希望をへしおらないであげてくれよ。

と言いたかったのをぐっとこらえた。

直後、そのおとうさんが
「そんな絵本みたいなんじゃなくて、もっと字の多い本読めよ」
と言うのを聞いたときは、
「おまえがその芽をつぶしてるんやろが!」
とぶん殴りたくなった。じっさいぶん殴って気を失ったところを本棚の下のストッカーの中に押し込んだ。めでたしめでたし。


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