2019年7月12日金曜日

男らしさ、女らしさ

このエントリーをはてなブックマークに追加

娘の中で「おかあさんは家事をする人。おとうさんは遊ぶ人」という意識ができているようだ。

おとうさん(ぼく)としては、べつに亭主関白を気どっているわけではない。
共働きなのでぼくも家事をやる。少しは。
でも、
  • 妻は神経質でぼくの料理や掃除のやりかたが気にいらないことが多い
  • 下の子の妊娠・出産・授乳などで妻が家にいないといけないことが多かった
  • 妻の職場は時短勤務が認められているので、妻のほうが早く帰ってくる
  • ぼくは自分の子にかぎらず子どもと遊ぶのが好き。妻はあまり好きではない
といった理由から、自然と「休みの日はおとうさんといっしょに遊んだり買い物に行ったり。その間におかあさんが料理や洗濯をする」という役割分担になった。



あるとき、ぼくが洗い物をしていると、娘が「おとうさん、あそぼ」と言ってきた。
「洗い物してるから終わるまで待ってね」というと、娘はこういった。
「洗い物なんかおかあさんにさせたらいいやん」

ひ、ひどい。
令和の時代を背負って立つ女の子だというのに、昭和の横暴亭主みたいな価値観に染まっている……。

「おかあさんもお仕事に行ってるんだよ」
「おとうさんも料理できるよ」
「こどもを産んだりおっぱいをあげたりはおかあさんしかできないけど、ほかのことはだいたい男でも女でもできるよ」
と、ことあるごとに男女平等思想を持ってもらおうと教育しているつもりだったのに。



これからの時代を生きる人間として、「男は外で仕事。女は家で家事育児」という価値観を持ってもらいたくない。
妻も同じ考えだし、周りのおとうさんおかあさんも同じ考えの人が多いとおもう(保育園の友だちの家は当然ながらみんな共働き世帯だ)。

でも、親がそういう意識を持っていても、子どもは自然と「男らしさ、女らしさ」を学習してしまう。

絵本ではおかあさんが家事育児をしていることが多いし、幼児雑誌にも「ママといっしょにやってみよう」とか書いてあったりする。

四~五歳ぐらいから娘も「ピンクや赤は女の子の色、男は青とか緑とか」なんてことを言うようになった。親は教えていないのに。
「男らしさ」「女らしさ」に敏感になる年頃なのだろう。


だからって、べつにジェンダーの押しつけは許さん!と憤るつもりはない。
「男女はどんなときでも平等であらねばならない!」って世の中になったらそれはそれで「男は外で稼いでこい、女は家で子どもを守れ!」って世の中と同じぐらい息苦しいし。

ただ、令和の時代になっても子どもたちは「女らしさ、男らしさ、母性、父性」的な価値観をいったん身につけてから、学習によってジェンダーフリーを習得していかなくてはならないんだなあ。

ぼくらの時代はそうやって一度習得した価値観を後から修正する必要があったけど(修正できていない人も多いけど)、そのへんのわずらわしさは今の時代もあんまり変わらないのかもしれないな。


このエントリーをはてなブックマークに追加

0 件のコメント:

コメントを投稿