政治家の定員を削減しろっていう人が多いけど、ぼくはむしろ、定員をおもいっきり増やしたらいいとおもう。たとえば10倍に。
議員の数は10倍、議員報酬は10分の1、責任も10分の1。町内会の会長ぐらいの感覚だ。
議会には基本的に出席しなくていい。月に1回ぐらいでいい。
議会は基本的にチャットでおこなう。採決もオンラインで。それぐらいならやってもいい人は多いんじゃないだろうか。
ぼくも副業としてやってやってもいい(えらそう)。
地方議員の報酬は、少ないとこだと年に120万円くらい、多いとこだと1000万以上だそうだ(ばらつきすげえな)。
10分の1にしたら年12~100万円。副業としては十分魅力的だ。でも専業で食っていくには厳しい。
だから政治家は年金受給者以外みんな兼業になる。それでいい。経営者なら経営者、保育士なら保育士、工員なら工員、主婦なら主婦の考えをそのまま政治に反映させられる。無職の人がとりあえずのつなぎとして地方議員になってもいい。就職してもそのまま続けられるし。
今だとまず仕事を続けながら議員にはなれないから、選挙に出馬するのは年寄りと強固な地盤を持つ人ばかりだ。
兼業でやれるなら、いろんな立場の人間が議員になれる。
仕事をしている人、お金のない人、健康に問題がある人、育児中の人、介護中の人。いろんな事情で出馬をあきらめなければならなかった人が参政できる。
すばらしいことだ。
選挙のやりかたも変わる。
選挙に金をかける必要がなくなる。当選者が10倍になるわけだから、当落ボーダーラインが今よりもずっと下がる。
幅広い層にアピールする必要がなくなるのだから、選挙カーで名前を連呼して薄く広くアピールするよりも確実に入れてくれる強い支持者を育てるほうが重要になる。
そもそも金をかけられなくなる。
当選したって報酬は今までの10分の1。政治家ひとりあたりの権力も10分の1。
政治家の持つ金銭的なパワーは今よりずっと小さくなる。
議員数増加にともない供託金制度は撤廃でいこう。
当落ラインが下がれば自分の一票が当落を分ける可能性も高くなるし、定員が増えれば「知人」や「知人の知人」が出馬することも増える。
「1万人の代表」よりも「千人の代表」のほうがずっと身近に感じられるはずだ。陳情もしやすい。
関心が高くなれば投票率も上がるだろう。
「議員数削減しろ!」と声高にとなえる声は多いが、そんなことをしたらひとりあたりの権力が増してますます市民の声が政治に反映されなくなるだけだ。
国会が金持ちの世襲議員だらけになることを望んでいるんだろうか?
だから人口が減少している今こそ、議員数はどんどん増やすべきだとぼくはおもう。
まさか、自分の権力や報酬が減らされるからって反対する了見の狭い政治家の先生方はいないでしょ?
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