2019年2月1日金曜日

国境に作るのは壁か溝かの考察

このエントリーをはてなブックマークに追加

米大統領が国境に壁をつくるといってるけど、なぜ壁なんだろう?


素人考えだけど、不法移民の侵入を防ぐなら、壁より溝(または堀)のほうがいいんじゃないかと思うんだけど。
以下、その理由。

1.壁より溝のほうが建設コストが小さそう


壁を建てるより、穴を掘るほうがかんたんなんじゃないのかな。
掘った分の土を溝の両脇に固めれば、壁+溝+壁でより強固になるし。

2.溝を越えるほうがむずかしくない?


壁だったら、その近くに足場をつくって超えることができる。 でも溝から這いあがるためには、溝の中に足場を作らないといけない。こっちのほうがむずかしい。

3.不法入国者を捕まえやすい


溝の中に入ってしまえば、進むのも退くのも容易ではなくなる。溝の中にいるときに衛兵に見つかったらまず逃げられない。



……と、溝のほうがいいんじゃないか? と思ったんだけれど、よく考えると万里の長城やベルリンの壁など、人の行き来を制限するときに作られるのはまず壁だ。
日本の城は堀で囲まれていることが多いが、城は緊急時以外は出たり入ったりしないといけないものだから、国境に作られる壁とは性質がちがう。

先人たちが壁を選んでいるということは、やはり溝より壁のほうが侵入を防ぐのに向いてるんだろうな。なぜだろう。

以下、溝のデメリットを考えてみた。

1.壁のほうが建設コストが小さい?


ぼくは建築の素人なので溝を掘るほうがかんたんと思っているけど、実際は壁をつくるほうが穴を掘るより楽なのかもしれない。
壁は頑丈であればせいぜい一メートルぐらいの幅でいいけど、溝は最低数メートルの幅がないとかんたんに越えられるもんな。

2.向こう側が見える


溝は壁とちがって向こう側が見える。
刑務所が壁で囲っているのは、中が見えるとまずいからだろう。向こうが見えれば、あらかじめサインを決めておけば中と外で意思疎通もできるし。
また、弓矢や銃などの飛び道具を使えば溝を越えなくても攻撃をすることもできる。防衛上は壁のほうがはるかに強い。

しかしアメリカとメキシコを隔てる壁に関していえば、移民の侵入を防ぐのが目的なのだから、見えることは大した問題ではないと思うんだが。

3.橋をかけやすい


対岸に協力者がいた場合、溝のほうが壁より容易に向こう側に渡りやすい。ロープを渡して縄ばしごをつくるとかして。

4.埋まる


あっそうか。ここまで書いて気がついた。
溝は埋まるんだ。風などによって土砂が堆積して埋もれる。
それよりなにより、大雨が降ったら川になる。そしたら泳いだり船に乗ったりして渡れる。


そうかー。
やはり溝はだめだな。壁がいい。いや、国境に壁をつくるのがいいとは思わんけど。

このエントリーをはてなブックマークに追加

0 件のコメント:

コメントを投稿