2017年12月13日水曜日

みんなあくびが教えてくれた

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小学生のとき、担任の先生の説教中にあくびをしたら怒られた。
「怒られてるのにあくびをするんじゃない!」と。

本を読んで知識だけはある嫌なガキだったので「あくびをするのは脳内に酸素をとりこんで活性化させるためで、集中しようとする意欲の表れですよ」というような意味のことを言った。もっと怒られた。
おかげで、怒られてるときに正論で返さないほうがいいということを学んだ。

「あくびをするのはたるんでる証拠」みたいな風潮には今でも組することができない。むしろ「あくびをするなんて、眠いのに俺の話を聴こうとしているんだな。感心感心」と褒めてほしいぐらいだ。


前にいた会社では、毎朝十五分も朝礼をやっていて、まったく異なる部署の人たちのまったく自分に関係のない報告を延々と聞かされていた(そんな朝礼の最後に「効率的に行動せよ」みたいなことを言われるのがたまらなくおもしろかった。サイコー!)。
どうでもいい話を聞かされるわけだから当然眠たくなる。しかし人が話しているときにあくびをするのは印象が悪い、ということを大人になったぼくは知っている。だからといって眠るのはもっとよくないことも。
仕方なく、持っていた手帳に落書きをすることで時間をつぶしていた。"ごんべん"の漢字を思いつくかぎり書くとか、「〇ー〇ン」という条件を満たす単語(カーテン、ローソン、ピータンなど)を思いつくかぎり書くとか、手帳の後ろに載っている東京近郊の鉄道路線図を見てどこからどこへ行くのがいちばん乗換回数が多くなるか考えてみるとか、そんなことばかりやっていた。

親しい同僚からは「おまえぜんぜん話を聴いてないな」と言われていた。あたりまえだ。ところがさほど親しくない同僚や上司からは「犬犬くんは熱心にメモをとってますね」と褒められることがあった。ばかか。どこの誰だか知らんやつの「今月目標〇件、達成〇件、見込〇件!」をメモするわけないだろ。でもぼくが神妙な顔をしながら遊ぶのがあまりに上手なので、まんまと騙されていたらしい。


あのときあくびを叱ってくれた先生、見ていますか。
おかげでぼくはこんなに立派なこずるい大人に育ちましたよ。


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