2023年3月17日金曜日

いちぶんがく その19

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ルール


■ 本の中から一文だけを抜き出す

■ 一文だけでも味わい深い文を選出。



だけど……と、六十男はグズグズと決心がつかなかった。

(内館牧子『終わった人』より)




つまり、糞野郎だった。

(西 加奈子『漁港の肉子ちゃん』より)




サンタクロースは、一種の破壊神として、クリスマスに忍び込んできた。

(堀井 憲一郎『愛と狂瀾のメリークリスマス』より)




樹海に早く着きたいから、その理由だけでポルシェに乗っている人はほかにいないだろう。

(村田らむ『人怖 人の狂気に潜む本当の恐怖』より)




赤手拭名人と呼ばれる腕利きの職人がいて、店の亭主は赤手拭親方などと呼ばれて、誰もが赤手拭を欲しがった、などという過去があったのだろうか。

(本渡 章『大阪市古地図パラダイス』より)




もし、人間の部分しかなかったら、生き延びられなかった。

スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(著) 三浦 みどり(訳) 『戦争は女の顔をしていない』より)




老後破産してればいいのに。

パオロ・マッツァリーノ『サラリーマン生態100年史 ニッポンの社長、社員、職場』より)




ここには、異性と親しくなりたいという、邪念をはらんだ気持ちで男女が集まっている。

(石神 賢介『57歳で婚活したらすごかった』より)




母親がにわとりの素早さで振りむく。

(荻原 浩『海の見える理髪店』より)




これは読書の永久運動だ。

(岡崎 武志『読書の腕前』より)




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