ルール
■ 本の中から一文だけを抜き出す
■ 一文だけでも味わい深い文を選出。
研究者というのは常に、早急に何とかしなくてはならない問題、というものを抱えているからだ。
(東野 圭吾『天空の蜂』より)
けれども少女は人間であり、人形ではありません。
(新津 きよみ『星の見える家』より)
なぜなら「能力」とは、どうにでも解釈できる言葉だったからである。
(小熊 英二『日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学』より)
時に、ため息をつきながら食べていて、時々おいしいと感じるものがあると舌打ちをする。
(古泉 智浩『うちの子になりなよ』より)
わたくしは、そんなみみっちい悪ではなく、本当に自己弁解の余地のない動機のない悪をやってみよう。
(遠藤 周作『真昼の悪魔』より)
ひとは恐怖や苦痛と闘うことはできても、楽しさと闘うことはできない。
(柞刈 湯葉『人間たちの話』より)
ヒョウ柄のパンプスを履かせたい男と、ヒョウ柄のパンプスをそろそろ脱ぎたい女。
(吉田 修一『キャンセルされた街の案内』より)
マチアスはポネットがなぜ座薬を好きなのか考え続けていた。
(ジャック・ドワイヨン(著) 青林 霞・寺尾 次郎(訳) 『ポネット』より)
あなたはそれなりにがんばってるじゃないの。
(湊 かなえ『夜行観覧車』より)
「この社会をどんなにうまく生きてもツマラナイ」ということですね。
(宮台 真司『社会という荒野を生きる。』より)
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