健康診断の結果が悪かった。
どこか一箇所が悪くなったというより、ありとあらゆる数値がちょっとずつ悪くなっていた。
体重も増えた。元々がやせ型なので今も標準体重を下回ってはいるが、問題は体重そのものよりも増加ペース。二年で七キロぐらい増えているので非常に良くない。
原因として考えられるのは、やっぱり新型コロナウイルスの影響。
リモートワークだとほとんど外出しない日もある。せいぜい子どもを保育園に送るぐらいで、歩数計を見たら1000歩/日ぐらいの日もあった。通勤するだけでもけっこう運動になっていたのだと気づく。
またリモートでの打ち合わせが増え、客先に行く機会も減った。
さらに休みの日も遠出をしなくなった。外出自粛もあるし、コロナが怖いのでちょっと体調が良くない日は「家でおとなしく寝てよう」となる。
ありとあらゆる面で運動量が減った。
でもコロナはきっかけにすぎない。本当の原因は〝油断〟だとおもう。
油断していた。ぼくはタバコを吸わないし酒もほとんど飲まない。月にビール一本ぐらい。同年代の男と比べて脂っこいものも好きではない。野菜やフルーツも摂っている。毎日たっぷり八時間ぐらい寝ている。
だから大丈夫だとおもっていた。そこそこ健康的な生活を送っているから健康でいられるとおもっていた。甘いものは好きだけど、酒もタバコもやらないから大丈夫だとおもっていた。
だが年齢は見逃してくれない。
若いころの不健康には原因があった。
暴飲暴食をするとか、睡眠時間が足りないとか、喫煙量が多いとか、ちょっと体調が悪いときに無理したとか。
ところが中年は、これといった原因がなくても不健康になる。運動して食事制限をしてやっと現状維持になる。ぼくもそういう年齢になったのだ。衰えるのがデフォルトなのだ。
気づけば、一流の野球選手でも引退するぐらいの年齢だ。日常的に厳しいトレーニングをしているアスリートですら若い人についていけなくなる年齢なのだから、何もしていないぼくが不健康になるのは当然だ。
よくて現状維持、何もしなければ衰退。
人生の下り坂にさしかかったことを自覚しないとなあ。
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