2020年2月26日水曜日

すさみソビエト

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和歌山県にすさみ町という町がある。

ひらがなですさみ。すごい名前だ。
周参見(すさみ)町が1955年に他の村と合併して、ひらがなの「すさみ町」が誕生したらしい。

なんでわざわざひらがなにしたのだ。
どうしたって「荒(すさ)む」を連想してしまうのに。
周参見町でよかったのに……とおもったけど、Wikipediaを見たら周参見町の由来も「海を波風が激しく吹きすさんでいたことより。」とある。
なんと。もともと「荒む」だったのだ。

古くからの地名だと、ネガティブな名前がついていたりする。「墓」がつく地名があったり。ぼくの家の近くの交差点も、かつては「斎場前」という名前だったらしい。

しかし市町村の名前が「すさみ」って……。もしかしたら日本で唯一のネガティブ市町村名かもしれない。
鳥取県や茨城県あたりがよく自虐的なキャッチコピーでPRしているけど、さすがにネガティブな町名まではつけないだろう。
よくこの名前が六十年以上も生き残ってきたものだ。改名しようと言いだす人はいなかったのだろうか。

もしかしたらほんとに町民の心がすさんでしまって
「もういいんじゃねえか。どうせ若いやつはみんな出ていくんだし。おれたちにぴったりの名前だよ」
なんて会話が町議会でおこなわれているのかもしれない。

そのうち「心もすさむ すさみ町」なんてキャッチコピーでPRしだすかもしれない。いや、心がすさみすぎてそんな気力もないか。



それはそうと、このすさみ町のWikipediaページを見ていたら気になる記述を見つけた。
2014年8月1日、政府は当町沿岸にある小島の一つに、「ソビエト」と命名することを発表した。釣り人の間で言い習わされてきた呼称だが、その由来は不明であるという。
Wikipedia すさみ町より) 
ソビエト……?
なぜ和歌山にソビエトが……。
しかも政府公認の名称だ。

ふしぎだ。
オホーツク海の島とかならわかる。
地元の漁師が「あれはソビエト領だ」と勘違いしてそのまま「ソビエト」という名前になってしまった……みたいなストーリーが容易に想像できる。

しかし和歌山県の小島だ。太平洋にソビエト領があるわけがない(もしロシアが太平洋に拠点を持っていたら世界の勢力図は大きく変わっていたかもしれない)。

なぜソビエトが和歌山にあるのだろう。
地元漁師の間に伝わる通称としてあるだけでなく、政府公認の名称ということがまた驚きだ。
勝手によその国の名前をつけていいんだ。
まあアメリカ村とかドイツ村とかスペイン村とかオランダ坂とかトルコ風呂とかあるしな。いいんだろうな。
海外にも「ニッポン村」「ジャパン崖」みたいなのがあるのかもしれないな。

それに「ソビエト」はたしか固有名詞ではなく評議会を指すロシア語の一般名詞だったはず。
だいたいソビエト連邦はもうないしな。
うん、まったく問題ない。

よしっ。
今日から我が家の浴室は神聖ローマ風呂、トイレはオスマン・トイレだ!

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