2018年11月14日水曜日
歯みがきをしているおじさんに訊きたい
職場のトイレで歯みがきをしている人がいる。
昼食後も歯をみがいたほうがいいに決まっている。だから歯みがきをする。
理屈はわかる。わかっちゃいるが、他人の歯みがきを見ることにどうも慣れない。
トイレに入って洗面台の鏡に向かって歯みがきをしている人がいると「あっ」と思う。
見てはいけないものを見てしまったような気分。
トイレの個室を開けたら中に人がいたときのような気分。
なぜだろう、歯みがきってなんか恥ずかしい。見られるのも見るのも。
職場で歯みがきをする人は、恥ずかしくないのだろうか。手を洗うくらいの感覚なのだろうか。
耳かきはどうだろう。職場で歯みがきをする人は耳かきも人前でできるだろうか。爪きりはどうだろう。垢すりはどうだろう。
ぼくはぜんぶ恥ずかしい。歯みがきも耳かきも爪きりも垢すりもぼくの中では「排泄」に近い行為だ。
歯みがきをしているおじさんに訊きたい。
ねえ、歯みがきを赤の他人に見られるのって恥ずかしくないですか。口を大きく開いたり横に伸ばしたりして、毛の生えた棒を口の中につっこんで、歯くそをかきだす行為ですよ。どうですか、それをぼくに見られている気持ちは。歯ぐきまで丸見えですよ。ほらほら、恥ずかしいんでしょう、顔が真っ赤になってきましたよ。もう歯ブラシはよだれでびしょびしょですよ。口では嫌がってても身体は正直なんですね、おじさん。そんなにも口の中をきれいにしたいんですか、おじさん。「きれいにしたい」って言ってごらんなさいよ。人前で歯をみがいて喜ぶなんて、ほんとにいやらしいおじさんですねぇ。
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