靴を買いに行ったとき、ぼくの靴を試し履きさせてくれた店員のお兄さんに
「この中敷き、いいですよ。靴のにおいってほとんどが中敷きのにおいなんですよ! ぼくも足くさいって言われてたんですけど、この中敷きするようになってからくさいって言われなくなりました!」
って力説されて「ぼくの足、そんなにくさいのか……」と若干落ち込みながら言われるがままに店員おすすめ中敷きを購入した。
それから数か月。
ふむ。たしかにいい。
帰宅して靴を脱いだら、中敷きを取りだす。
くせえ。超くせえ。
そのまま中敷きを干しておくと、翌朝になるとにおいがだいぶ軽減している。
なるほど、中敷きが吸っていたにおいが一晩でなくなっている。
そのにおいは部屋中に飛散されているんだろうけど、その件については深く考えないことにする。
くさくなくなった中敷きを入れて出かける。帰ると、またくせえ。超くせえ。
はじめて知った。
靴のくささって積もりに積もった分泌物のにおいだと思っていたのだが、たった一日で歩いただけでこんなにくさくなるのか(しかも冬なのに)。
今までは中敷きを取りだしていなかったから、このくささを何年も溜めこんでいたわけだ。さぞかし凝縮した濃厚な香りだったことだろう。
店員さん、婉曲かつ直截的に「足くさいっすよ」と教えてくれてありがとう。
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