きょうだいの上が損か下が損か問題ってあるじゃない。
「上の子は『おにいちゃん/おねえちゃんだから我慢しなさい』と言われて損だ」とか
「下の子は、上の子のおさがりばっかりで損だ」とか。
誰しも何度かは耳にしたことのある話題だろう。
あれ、たいていきょうだいのいちばん上は「上のほうが損だ」と言うし、下の子は「下のほうが損だよ」と言う。
みんな、自分が損したことのほうが得をしたことよりも強く記憶しているのだ。
あの問題、もちろん家庭によってちがうんだろうけど、一般的にはきょうだいの下のほうが得だとおもう。弟のぼくが言うんだからまちがいない。
うちは年子で、ぼくと姉は学年でひとつしか変わらない。ひとつしかちがわないのに、姉のほうがよく我慢させられていたようにおもう。うちの親は「おねえちゃんだから」と言う人ではなかったが、それでもやっぱり姉のほうが割を食うことが多かった。
家族でゲームをしていて、ぼくが負けると泣いて収拾がつかなくなるので勝たせてもらっていたこと。
姉が誕生日に、当時はやっていたローラースケートを買ってもらった。そのときぼくも「ほしい!」と駄々をこねてぼくの分までいっしょに買ってもらえたこと(そしてちゃっかり自分の誕生日には別のプレゼントをもらった)。
友だちが遊びにきたときに姉の持ち物を壊したこと。
そのほか数えあげればキリがないが、ぼくが姉に迷惑をかけたことのほうが、その逆よりもずっとずっと多かった。
姉からするとずいぶん理不尽な我慢を強いられただろう。一学年しか変わらないから、権利だけは姉と同じものを要求するくせに、義務のほうは年下を理由にちゃっかり回避する弟。憎かったにちがいない。
第一子が得をするのは、弟妹が生まれるまでの間ぐらいかな。周囲の愛を独占できる時期。
が、そんなものはほとんどおぼえていない。だいたい、周囲からの期待やプレッシャーを一心に受けることがいいとは一概にはいえないだろうし。
家庭によるとはいえ、やっぱり一般的には第一子が損をすることのほうが多いとおもうな。
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