2015年5月19日火曜日

放置自転車に国境なし

このエントリーをはてなブックマークに追加

本屋で働いていたときのこと。
店の駐輪場に自転車を停めて、店で買い物をせずにどこかへ出かける人がいる。
広い駐輪場ではないので見かけたら注意するようにしていたが、それでも放置自転車はけっこう並んでいた。

あるとき、開店前に30歳くらいの白人男性が自転車で駐輪場にやってきた。
自転車を置いてバス停へと歩いていこうとしていたので、呼び止めて注意をした。

「すみません。ここに自転車を置いていかないでくださいね」

  「ドウシテデスカ」

「ここはお店を利用する方のための駐輪場なんで」

  「アーハイハイ。ワタシ、コノ店ヨク利用シテマスヨ」

「えーっと。そうかもしれないですけど、今はまだ開店前ですよね。店を利用する時間だけ、駐輪場を使ってもいいんです」

 するとその男性、突然顔を真っ赤にして怒りだし、

「ドウシテデスカ! ドウシテワタシダケニ言ウデスカ!  他ノ人モ停メテルジャナイデスカ! コノ人モコノ人モコノ人モ!」

 怒りに満ちたその言葉を聞いて、ぼくは腹が立つというよりちょっとうれしくなった。

よく「赤信号みんなで渡れば怖くない」という思考が日本人的だと言われているけど、なんだ外人もけっこう長いものには巻かれてんじゃないか。


このエントリーをはてなブックマークに追加

0 件のコメント:

コメントを投稿