2023年9月29日金曜日

いちぶんがく その21

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ルール


■ 本の中から一文だけを抜き出す

■ 一文だけでも味わい深い文を選出。



ハンカチを持っていないことに、泣く予定はなかったんだな、という事情がうかがえる。

(津村記久子『この世にたやすい仕事はない』より)




「おかげさまでいま最悪な気分です」

(沢村 伊智『ぼぎわんが、来る』より)



「そんなに同情するなら、どこかバナナの国の大使にでもすればよかったのだ」

ミハイル・ゴルバチョフ(著) 副島 英樹(訳)『我が人生 ミハイル・ゴルバチョフ自伝』より)




やめてくれ、話さないでくれ、何も言わないでくれ、そんな物語のようなことをこれ以上しないでくれ。

(朝井リョウ『スペードの3』より)




それにしても、あなたはしょうもない世界に生まれてきました。

鳥羽 和久『君は君の人生の主役になれ』より)




「片腕もがれたとしても、左手だけで弾ける曲もありますし」

(二宮 敦人『最後の秘境 東京藝大 〜天才たちのカオスな日常』より)




Nさんのお父さんの「電話」は永遠に音量調節できず、私の母の「蟹」の殻は永遠に硬く、私の「スパゲッティ」は永遠に長い。

(穂村 弘『野良猫を尊敬した日』より)




「この鉄砲玉坊主(キャノンボール)ときたら」

(リチャード・マシスン(著) 尾之上浩司(訳)『運命のボタン』より)




「だって、もし勝てなかったらギャンブルが合法になるわけないでしょう?」

(チャールズ・デュヒッグ(著) 渡会 圭子(訳)『習慣の力』より)




ミニオンズみたいな生き物だ。

(サンキュータツオ『これやこの』より)




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