2020年7月21日火曜日

錦を着てても

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街を歩くときはたいてい「ホームレスになったらどこで暮らそう」と考えながら歩いているんだけど、現代日本の街ってホームレスが暮らす場所がぜんぜんないよね。
しかも年々少なくなっていっている。

昔は、もっとホームレスが暮らせる場所があった。
公園にはベンチがあり、雨をしのげる東屋があった。河原にはホームレスのテントがあり、橋の下にも住処があった。

今はない。
公園のベンチは数十センチ間隔で手すりをつけて寝ころがれないようになり、東屋は撤去され、橋の下は立ち入れなくなった。

今のところぼくはホームレスじゃないから実害はないんだけど、でもやっぱり嫌な感じだ。

何が嫌って、行政の努力の方向が
「支援を充実させて貧困に苦しむ人を減らそう」
ではなく
「ホームレスの居場所を奪おう」
という方向に向かっていることだ。

お金がなくて困っているなら、収入を増やす方法を考えなくちゃいけないのに、「いかに金をかけずに貧しく見えないよう取り繕うか」に腐心している。
ハリボテの家を建てるとか、びんぼっちゃまスタイルの見えるところだけきれいな服を着るとか、「なんとか金をかけずに金を持っているように見せかける」ために努力している。

貧しい。
性根が貧しい。
「襤褸を着てても心は錦」という言葉があるが、その逆で「錦を着てても心は襤褸」だ。

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