四歳の娘は、ご飯が終わるとぼくの膝に乗ってくる。
ぼくが読んでいる本をのぞきこんで、わからないくせに「なるほど」などとうなずいている様はいとをかし。
しかしご飯がついたべたべたの手で服をさわってくるのは勘弁してもらいたい。
「ごはん終わったら手を洗ってきてね」
「ごちそうさましたら、はみがきしぃやー」
と告げると、娘はこう返す。
「いやや。ここにいる。だっておとうちゃんが好きだから」
ずるい。さすがは女の子。やり口が非常にあざとい。
そんなこと言われたら、ねえ。
もう、ねえ。
ずるいよ、ねえ。
そんなの言われて「早くお膝から降りて手を洗ってきなさい」と言えるお父ちゃんが世の中にいますかっての。
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