2018年1月6日土曜日
年賀状2題
年賀状って昔はけっこう好きだったんです。11月くらいからネタを考えて、友人を笑わせようと渾身のボケを込めた年賀状を書いていた。
三十枚くらい書いていたと思う。
さすがに最近はそんなことをやる気力もなくなって、市販の年賀はがきに一言を添えるだけの年賀状を出している。
親戚も含めて十五枚ほどしか出していない。
めんどくさいな、と思う。
十二月二十日くらいから取りかかり、めんどくさいめんどくさいと思いながら書く。
だいたいみんなこんなもんだろう。
年賀状の付き合いしかない人も数人いる。
一年間に一度も会わなかったし翌年もたぶん会わないだろう。特に書くこともない。「今年こそ飲みましょう」なんて思ってもみないことを描く。
向こうからも送られてくるのでこっちからやめるのは気が引ける。たぶん向こうも同じように思ってるのだろう。やめるきっかけがないまま何年も続いている。
こんなの無駄だなと思ってたけど、いやそうでもないかなと思いなおした。
一年に一度も会わない人だからこそ年賀状のやりとりが必要なのだ。
会わない人とはメールもLINEもしない。「子どもが生まれました」なんて報告も、ふだん会わない人には「こんなことわざわざ報告されても困るかな……」と躊躇してしまう。
電話番号もメールアドレスも知っているから、連絡をとろうと思えばいつでもとれる。でもとらない。そしてたぶん永遠に途絶えてしまう。
だから会わない人のためにこそ年賀状はあるのかな、と思う。
もういっそ、十年ぐらい会ってなくてメールもしてなくて年賀状も出していない人に年賀状を出してやりたいな。
でも住所を知らないから出せないんだけど。
年賀状の枚数って年々減ってるわけじゃない。
もちろんメールとかLINEとかのせいってのもあると思うんだけど、そのうちのひとつに「住所がわからない」って要因もあると思うんだよね。
この人に年賀状出そうかな。でも住所知らないしな。でも訊くほどじゃないしな。訊いたら向こうも年賀状を出さざるをえなくなるし申し訳ないな。
みたいなことがある。
だからさ、年賀状がほしい人は郵便局に氏名・住所・メールアドレス・電話番号・LINE IDを登録しておく。
そうすると、住所がわからなくても「名前とメールアドレス」とか「名前と電話番号」とか「名前とLINE ID」とかでも年賀状を出せるようになる。
ってシステムにしたら年賀状の枚数はある程度増えると思うんですけどね。
どうでしょう郵便局さん。
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