2018年1月26日金曜日

魔女のBtoB

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『魔女の宅急便』でキキが空を飛べるからって宅配業をはじめてたけど、個人でやるのはあんまりいい商売とは思えないなあ。
配達自体はほうきに乗ってひとっ飛びかもしれないけど、荷物の保管とかスケジュール管理とか物損のリスクとか考えたら、割に合わない気がする。
じっさい映画の中でも、届ける荷物を落として紛失したり、同時に二件受注しただけでてんやわんやになってた。
個人向けの宅配業というのはある程度規模が拡大することではじめて成り立つ商売だと思う。郵便局みたいに広範囲に拠点があって各地に配送員がいるところじゃないと、新規開業は厳しそうだ。

BtoC(個人向けサービス)じゃなくてBtoB(法人向けサービス)のほうがキキには向いてると思う。
たとえば、ある企業が別の企業に毎月一回商品を納品している。これだったら、決まった日に決まったルートを通ればいいからスケジュールも組みやすい。何社かと契約しても、それぞれ配送日をずらせば個人でも対応できそうだ。「月初は忙しいので5日頃でもよろしいでしょうか」なんてお願いを聞いてくれる会社もあるだろう。


もし個人向け宅配にこだわるんだったら、都市部じゃなくて地方のほうがいいと思う。交通網があまり整備されていないところ。
橋のかかっていない島とか、道路状況の良くない山間部とか。直線距離にしたら大した距離じゃなくても輸送にコストがかかるようなところ。
こういうところだと「空を飛べる」というキキの強みが存分に活かせる。

映画を観る限りキキが暮らしていたのはそこそこ大きな港町だったけど(ストックホルムとヴィスビーという町が舞台らしい)、島嶼部とか山間部の農村とかのほうが商売に向いていたんじゃないかなあ。五島列島とか。


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