1年間で7kg痩せたので、その記録。
痩せたい痩せたいとおもっている人にはたぶんあんまり参考にならないとおもう。
■ 1年間で7kg太った
2021年夏に受けた健康診断で、前年から比較して7kg増えていた。生涯で最高の体重である。
もともとぼくは痩せ型で、食べてもさほど太らず、二十歳の頃から現在までの十数年間で3kgぐらいしか体重が増えていない。そんなぼくが1年間で7kgも太った。これは驚異的なことである。ついでにいうと、血液検査の結果も軒並み悪化していた。
原因はいくつか考えられる。
1.コロナ禍で外出が減った
デスクワークだが、それでもコロナ前は週に一、二度は他の会社に出向いていた。ところがコロナ禍で打ち合わせがほとんどリモートになった。客先訪問が週に一、二度から月に一、二度になった。
2.プール通いをやめた
週に一度、長女のプール教室を待つ間、ぼくもプールで泳いでいた。だがコロナ対策として通うのをやめた。やはりマスクをしないのはちょっと怖いし、そもそもコロナ禍でプールに来る人というのはちょっとアレな人が多くて、プールサイドでゴホゴホと咳き込んだりしている人もいる。すっかり嫌になってしまった。
3.次女が離乳食を卒業した
次女が離乳食を卒業して大人とほぼ同じごはんを食べるようになった。子どもというやつは日によって食べる量がずいぶんちがう。もりもり食べることもあればほとんど箸をつけないこともある。大人であれば「今日は食欲ないから少なめでいいや」と事前にごはんの量を減らしたりもできるが、子どもはそういうことをしてくれない。あれもこれもちょっとずつ箸をつけるだけつけて、大半を残したりする。
当然、ごはんが残ることが多い。まったく箸をつけていなければ翌日に置いといたりもできるが、ちょっとずつ箸をつけていたり、ひどいときはごはんに納豆を乗せたところで「もうおなかいっぱい」と言ったりする。
もったいない。しかたなくぼくが食べる。当然、太る。
■ 痩せることにした
もともと痩せ型だったので7kg太ってもまだ標準体型よりはやや痩せている。とはいえさすがに1年間で7kgは太りすぎだ。このままだとデブになってしまう。血液検査の数値も悪化しているので、ぼくは痩せることにした。
ここで強調しておきたいのは、「痩せようとおもった」ではなく「痩せることにした」であることだ。
まずぼくに言わせれば、ダイエットに失敗する人は「痩せるための努力」をしている。そんなもので痩せるわけがない。やるべきは「痩せる」である。「痩せるためにがんばる」と「痩せる」はまったく別物だ。
親から「歯みがきしなさい」と言われた子どもが「歯みがきしようとおもってる!」「歯みがきするための努力をするよ」などと言った場合、たぶん彼は歯みがきをしない。その場しのぎの言い訳でしかない。やる子はうだうだ言ってないですぐにやる。
だから「痩せようとおもう」なんて考えてる時点でもうダメだ。おもったその瞬間からもう痩せはじめなければならない。
■ 痩せるのはかんたん
理論的には、痩せることはすごくかんたんだ。摂取カロリーより消費カロリーを大きくすればいい。それだけ。
そしてカロリー計算をしたことのある人ならわかるとおもうが、運動によって消費カロリーを増やすのはすごくむずかしい。痩せるぐらいのカロリーを使おうとおもったら相当きつい運動をしないといけない。疲れるし、めんどくさいし、時間もとられる。おまけに運動をしたら腹が減る。だいいち、いっぱい食べて、消費するためだけにいっぱい運動するなんて非効率じゃないか。
そんなわけで、痩せるためには「食べる量を減らす」これにかぎる。ほとんど唯一の方法だ。
■ 食べる量を減らした
だから食べる量を減らした。といっても無理はしない。三食きちんと食べるし、家族がおやつを食べるときはいっしょに食べる。好きなものも我慢しない。次女がごはんを残したときはもったいないからぼくが食べる(ただしその分、あらかじめぼくの分のごはんは少なめにしておく)。
ただ、ごはんの盛りをちょっと減らし、仕事中の間食をちょっと減らしただけだ。
減らしたら減らしたでなんてことはない。太ったということはもともと食べすぎだったのだから。つらくもないし、(ほとんどないけど)つらいときは食べればいい。
■ 痩せた
うちには体重計がない。だからぼくが体重を量るのは、年に一回健康診断のときだけだ。
今年の健康診断。前年と比べて7kg痩せていた。2020年から2021年にかけて7kg増え、翌年には7kg減った。つまりすっかり元通りになったわけだ。ついでに血液検査の数値も改善していた。
■ 結論
ということで、食べる量を減らしたら痩せた。それだけ。あたりまえすぎる話だ。ダイエット情報を求めてうっかりこのページに来てしまった人はがっかりしただろう。
身もふたもない話だけど、これがすべてなのだ。食べる量を減らせば痩せるし、減らさなければ痩せない。食べて痩せる食品は毒だけだし、きつい運動を持続できてかつ食べる量を抑えられるような強靭な意志の持ち主はそもそもはじめから太らない。
ぼくは本屋で働いていたときにさまざまなダイエット本を目にした。『〇〇するだけダイエット』をどれだけ見たことか。体操だ、お酢だ、記録だ、ストレッチだ、マニキュアだ、オリーブオイルだ、海藻だ、と。
ぼくは「アホだなあ。食事の量を減らせば絶対に痩せられるのに」とおもいながらそれらの本を棚に並べていた。食べる量を減らすだけだから、運動も労力も時間も器具も特別な食品もいらないのに。おまけに食費も抑えられる。
ずっと自身がダイエットをする機会がなかったのでその理論の正しさを証明することができなかったが、今回1年間で7kg減らしたことで身をもって理論にまちがいがなかったことを示すことができた。
というわけでどこかの出版社さん、この理論を世に広めるため『食べる量を減らすだけダイエット』を刊行しませんか?
0 件のコメント:
コメントを投稿