2016年3月4日金曜日

【ふまじめな考察】ネジのささったモンスター

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フランケンシュタインは、ほんとはモンスターの名前ではなくそれを生みだした人の名前で、モンスターのほうには固有の名前がない。
にもかかわらず、ぼくらが「フランケンシュタイン」と聞いてイメージするのは、あの顔色の悪いネジのささったモンスターのほうだ。

ああ、かわいそうなフランケンシュタイン。
モンスターを作りだしたがゆえに、後世の人からモンスター扱いされてしまうなんて。


発明者の名前が、そのまま発明品の名前になるケースはよくある。

レントゲンとかベルとかサンドウィッチとか。
自分の死後何百年も自分の名前を呼んでもらえるなんて、さぞかし発明家冥利に尽きるだろう。

でも、うらやましいことばかりじゃない。

たとえばギロチン。
ギロチンは、罪人が苦しまずに死ねる処刑方法を考えだした医師の名前に由来しているらしい。
でも、せっかく苦しまない方法を考えたのに、残酷なものの代名詞として後世に名を残してしまっている。

ああ、かわいそうなギロチン。

いやいや、ギロチンなんてまだいいほうかもしれない。
レオタードやブルマーやコンドームも、人名に由来しているらしい。

自分の発明品のせいで、親族一同が避妊具の名称で呼ばれることになったりしたら、子孫たちに顔向けができない。

ああ、かわいそうなコンドーム。


というわけで、ぼくが先日発明した「女性の服だけ透けて見えるメガネ」は、子孫がその名前で呼ばれていらぬ恥をかくことがないよう、世間に発表しないことにしました!
そして、自分ひとりでこっそりと楽しむことにしました!

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