2019年8月29日木曜日
芸能オタク
会社に四十歳ぐらいの女性がいるのだが、やたらと芸能人の話をしてくる。
べつにどんな趣味を持ってようと勝手だが、うっとうしいのは「みんなが芸能ニュースに興味を持っている」かのように話をしてくることだ。
「○○が捕まったのショックだよねー」とか「○○と○○が結婚したのびっくりしなかった?」とか。
いや芸能ニュース観てないから知らんし。
っていうかそもそもその芸能人のことすらよく知らんし。
で、「その人よく知らないんですよね……」って言うと「ほら『□□』とか『□□』に出演してたんだけど」と言われる。
いやもっと知らんし!
話が拡がるのも面倒なので適当に「はあ」「あーそうですかー」とか言ってるんだけど、そんなことお構いなしに芸能人の話をしてくる。
こういう人、前の会社にもいた。学生時代のバイト先にもいた。
いや、いいんだよ。
芸能ニュース好きでも。ゴシップ好きでも。ドラマ好きでも。
ただ「自分はオタクである」という自覚を持って慎ましく生きてもらいたい。芸能オタクだと。
オタク同士なら好きなだけ話せばいい。
でも、サークル外の人に話題を押しつけちゃいけない。
ぼくは読書が好きだけど、相手が本好きかどうかわからないのにいきなり「○○が山本周五郎賞とったのどう思います?」とか「○○の新刊、過去作品に比べるといまいちですよねー」とか言ったりしない。
他の趣味を持つ人も同じだとおもう。
カメラ好きもアニメ好きも鉄道好きもアイドル好きも、趣味の話題をするときはちゃんと相手を選ぶ。
相手を選ばないのは、芸能オタクと、「阪神また負けたな」と言ってくるプロ野球好きのおっさんだけだ(後者は絶滅危惧種かもしれない)。
なぜか芸能人好きの多くは、芸能ニュースが一般教養だとおもっている。
「来年東京オリンピックだね」ぐらいの感覚で「蒼井優と山ちゃん結婚するのびっくりだよね」と言ってくるのだ。
ぼくが観測したかぎりでは、「芸能ニュースは一般常識」とおもっているのは例外なく1980年頃までに生まれた女性だ。
みんなが同じ番組を観て盛りあがっていた1990年代で時が止まっているのだ。
いや、トレンディドラマ全盛の頃でも人気ドラマの視聴率はせいぜい20%か30%ぐらいのはず。
当時からドラマを観ているのは少数派だったんだけどなー。なんでみんなが興味を持っているとおもえるんだろ(『おしん』は平均視聴率が50%を超えてたらしいから、『おしん』だけは一般常識だ)。
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