2024年3月25日月曜日

風呂の蓋が割れた

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 風呂の蓋が割れた。

 うちの風呂の蓋って、海苔巻きをつくるときの巻き簾みたいなタイプ。蛇腹になってて、使わないときはごろごろって転がして丸めて、使うときはごろごろって転がして伸ばして浴槽にかぶせるやつ。


 そいつがまっぷたつに割れた。落とした拍子にちょうど真ん中あたりで割れた。


 で、割れたとはいえぜんぜん使えるからそのまま使ってるんだけど……。


 圧倒的に割れてるほうが使いやすい


んですよ。


 まず軽くなった。あの蓋ってけっこう重いから大人でも両手でよっこいしょって持ち上げなくちゃいけない。小学四年生の娘なんかふらふらになって抱えていた。それが、重さが半分になったことで軽々持ち上げられるようになった。

 それから半身浴をしやすくなった。ぼくは(娘も)お風呂に浸かりながら本を読むことがあるんだけど、今までは蓋を半分だけ丸めて、その上にタオルや本を置いていた。でも丸めてロールケーキみたいになった蓋が邪魔だし、丸めたら元々下側にあったところが外側に来るので濡れてしまう。それが、半分だけ蓋をすることで、乾いた蓋の上を広々と使えるようになった。

 逆に、デメリットは今のところまったくない。割れたことでただ使いやすくなっただけだ。

 あれ? じゃあはじめから半分のサイズ×2でよかったんじゃない?


 半分サイズのお風呂の蓋。これは売れる! とおもって調べたら、すでにありました。というか今はそっちが主流になりつつあるみたい。

 想像だけど、「半分サイズのお風呂の蓋」を開発した人も、たまたま蓋が半分に割れちゃって、こっちのほうが使いやすいじゃない! ってなって商品化したんじゃないかな。


 ほら、よく、失敗から発見や発明から生まれるっていうじゃない。

 トウモロコシのお粥をつくろうとして失敗してパリパリになってしまったことでコーンフレークが誕生したとか。

 ニトログリセリンがこぼれて土と混ざって固まっているのを見たノーベルがダイナマイトを発明したとか。

 つくづく、失敗は発明の母だね。

 タイミングがよければぼくもノーベルになれたにちがいない。


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