吉田 猫次郎
『「連帯保証人」 ハンコ押したらすごかった、でもあきらめるのはまだ早い! 』
吉田 修一『怒り』 を読んだときに「親父が連帯保証人になったせいで息子の自分まで多額の借金を背負わされて……」という記述が出てきた。
え? そんなことある?
だって連帯保証人って時点ですでに他人なのに、さらにその息子にまで借金が押しつけられるなんて……。
吉田修一、連帯保証人制度のことをろくに調べずに書いたんじゃないの?
って思ってこの本を読んでみた。
吉田修一先生、ごめんなさい。あるんですね……。
「相続放棄」という手続きをすればいいらしいんだけど、それをしなければ借金が、それも赤の他人の借金が突然自分にのしかかるということが起こりうる。
会ったこともない人の借金を肩代わりさせられるなんて、どう考えてもこの制度おかしくない?
そういえばぼくの父親も「家を建てるときに、同僚とお互いの連帯保証人になった」と言っていた。
あの連帯保証は今も有効なんだろうか。
怖くなってきた……。今度会ったときに訊いてみよう……。
さらに連帯保証人には、もっとむちゃくちゃな制度があるんだとか。
「500万円だけなら」と思って連帯保証人になったら、自分の知らないところでその借金が1800万円になっているってことだよね。
おそろしすぎる……。
しかも包括根保証だと限度無制限ってことだから、「知らない間に何億円もの借金の連帯保証人にされている」ってこともありうるわけだよね。
ぜったいに連帯保証人にはなるもんか!
この本の作者も書いてるけど、連帯保証人になることには何のメリットもないんだよね。
自分は1円も借りないのに、人生を狂わされるほどの借金を背負わされることがある。
「いい人のほうが損をする」こんな制度、早くなくなってほしいなあ。
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