2016年6月5日日曜日

【エッセイ】最悪の彼女(2歳)

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2歳の娘がいるんですけど。

いっちょまえに服の好みがあるんですね。
「今日はピンクがいい!」みたいなことを言うんですね。
おむつもとれてないくせになまいきに。


だから朝、服を着がえさせるときに訊いてやるんですよ。
「今日は何着るー?」
ってね。

そしたら
「おとうちゃんといっしょに、おきがええらびにいくー!」
って言うんですよ。


かわいいなーと思っていっしょにタンスの前まで行くじゃないですか。
そしたら娘のやつ、いっちょまえに悩むんですよ。
「どれにしよっかなー」って。
さっき食べた納豆ごはんがまだ服についたままのくせになまいきに。

もうね、けっこう長いこと悩むんですよ。
服についた納豆ごはんがカピカピになるぐらいの時間をかけて悩むんですよ。



どうでもいい......!

ぼくとしては、2歳児の服なんて
「汚れ(納豆ごはんなどの)が目立ちにくいかどうか」

「小さめの服は今着ておかないとすぐに着られなくなってもったいない」
という観点でしか見てないから、色の好みなんか知ったこっちゃないんですよ。

ただただ早く決めてほしい。
だから、いちばん手前にある服を指さして
「これがいいと思うな」
とか言ってみるんですね。

「この色かわいいからこれにしよっか」
とか言ってみるんですね。
心にもないけど。早く決めてほしいから。


そしたら2歳児、
「それじゃない!」
とかいって、まだまだ悩むんですよ。
ぼくの意見なんてまるで無視なんですよ。
「どうせファッションセンスのないオヤジのいうことなんて聞いても意味ないしー」と言わんばかりに。


それが毎朝なんですよ。
ほんとめんどくさい。


一度、33歳のぼくと2歳児で本気のけんかをしましたからね。

33歳「もう早く決めてよ! これにするよ!」

2歳「いやっ! おとうちゃんがきめない!」

33歳「だったらひとりで選んだらいいでしょ!」

2歳「いやっ! いっしょにえらぶの!」


もうあれですよ。
買い物に彼氏を付き合わせといて、彼氏がどれがいいと言っても「んーどうしよっかなー」しか言わずに、最終的に何も買わないというめんどくさい彼女ですよ。

ほんと、ぼくがいちばん彼女にしたくないタイプの女なんですよ。

しかもおしゃれにうるさいくせに、服にカピカピの納豆ごはんついてるなんて、最悪の彼女ですよ。


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