少し前まで、日本のマンガを海外で出版するときは左右を反転して印刷していたそうだ。
欧米ではページも文字も左から右なので、マンガのコマも左から右になるように反転させていた、というのがその理由。
だから『寄生獣』が英訳されたとき、右手に寄生するミギーは、左手のLEFTYに変えられたのだとか。
でも最近はオリジナルの文化を尊重しようということで、反転せずに日本式で右から左に読んでいきましょうという流れになっているそうだ。
でもまだ慣れない人も多いのだろう。
こないだイタリア語版の『ジョジョの奇妙な冒険』を手にとる機会があったのだが(もちろん第5部)、1ページ目に説明書きがあった。
図入りで、右から左にこうやってコマを見ていくんですよ、ページも右から左にめくっていってくださいね、と書いてあった。
マンガを読むためにまず学ばなくてはならないのか、と感心した。
不まじめな印象のあるイタリアでもこの調子だから、まじめなドイツではきっと、カルチャースクールとか専門学校とかで、マンガを読むためのテクニックを教えているんだろうな。
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