去年から介護施設に入っているんだけど、そこでおばあちゃんは毎日、出会いと別れをくりかえしている。
今日ほかの入居者と出会って、今日その人のことを忘れて、明日また新たに出会うのだ。
そんなんだけど、おばあちゃんはそこでけっこう楽しくやっているらしい。
知らない人と話すのが好きな人なので、日々出会いが生まれる環境は刺激的でいいみたい。
一方、あたしは人見知りなので知らない人と話すのはヘドが出るほど嫌いだ(さっきも知らない人に声をかけられてヘドを献上した)。
あたしがいつか認知症になったら、それからの日々は地獄だ。
知らない人しかいない世界。
ストレスで血ヘドを吐きつづける世界。
だからあたしは願う。
あたしが老いる前に科学が進歩して、画期的な認知症の治療薬が発明されることを。
もしくは、吐いた血ヘドを有効活用する夢のリサイクル技術が開発されることを。
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