だいぶ前に語学書系出版社の営業から聞いた話。
英語以外の外国語を学習するのは大半が大学生なのだが、タガログ語(フィリピンの言語)の学習者だけはほとんどが中年男性らしいのだ。
というのは、フィリピンでは英語も公用語になっているから、旅行者にとっては英語さえ知っていればタガログ語はほとんど必要ないらしいのだ。
じゃあどういう人がタガログ語を学ぶのかというと、
「そりゃあフィリピンパブの女の子を口説きたいおじさんが、女の子を喜ばせようと一生懸命おぼえるんですよ」
と出版社の営業は云っていた。
「だからふつう語学書は大学の近くの書店でよく売れますけど、タガログ語のテキストだけはフィリピンパブの近くで売れます」
と。
ほんまかいなと思ってタガログ語のテキストをぱらぱらとめくってみると、
「これはあなたへのプレゼントです」
「この後ヒマですか」
「あなたのお休みはいつですか」
こんな例文ばっかり。
ううむ。エロの力はすごい……。
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