2017年6月13日火曜日

セミのような青春

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小学校でも中学校でも、背の順だとちょうどクラスの真ん中ぐらいだった。
なのに、第二次性徴は異様に遅かった。
ちんちんの毛が生えてきたのも当時は真剣に悩むぐらい遅かったし、ひげが伸びるようになったのも26歳くらいからだ。

あとこれは第二次性徴とは関係ないのかもしれないけど、17歳まで乳歯があった。
他の人にいうと驚かれる。
でも17歳のぼくはそれが異状だと思っておらず「ちょっと人より遅いけどまあよくあること」と左利きぐらいの珍しさだと思っていた。

高校の授業中に乳歯が抜けたので手を挙げて
「先生、歯が抜けたので口をゆすいできます」
と言ったら、先生はまさか高校生に乳歯がまだあるとは思わなかったようで、永久歯が抜けだのだと思ってめちゃくちゃ心配して、
「大丈夫!?救急車呼ぶ!?」
と言いだした。
たかが乳歯が抜けたぐらいで救急車だなんて世間知らずの先生だとあきれた記憶がある。
今思うと世間知らずなのはぼくのほうだ。いや、ぼくの親知らずが世間知らずなのだ。


第二次成長が遅かったかかと思うと、ここ数年で白髪が急速に増えてきて、いっぺんに老け込んでしまった。
26歳でひげが生えてきて三十代前半で白髪だらけだなんて、なんと短い青年期なんだろう。セミみたいだ。


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