ルール
■ 本の中から一文だけを抜き出す
■ 一文だけでも味わい深い文を選出。
それは誰かというと、いまこの原稿を書いている人です。
(速水 融『歴史人口学の世界』より)
なんとこの学園では、創立者が銅像の姿で永遠に掃除をし続けているのです。
(辛酸なめ子『女子校育ち』より)
そのとき、ちょうど殺人の罪で死刑の執行を待つばかりとなっていた一卵性双生児の囚人が二人いた。
(ゲアリー・スミス(著) 川添節子(訳)『データは騙る 改竄・捏造・不正を見抜く統計学』より)
みんなどういう肉で口をもぐもぐさせているのか。
(東海林 さだお『がん入院オロオロ日記』より)
彼は笑おうとしているのだ。
(東野 圭吾『真夏の方程式』より)
しかし、何でも買える社会は、何でも買わなくてはならない社会でもある。
(岡 奈津子『〈賄賂〉のある暮らし 市場経済化後のカザフスタン』より)
それは、女というより人跡未踏の川にいる水中生物のように見えた。
(笹沢 左保『人喰い』より)
あとは味方のエラー2つ、スタンドの殴り合い2回、停電1回だけだった。
(ロバート・ホワイティング(著)松井 みどり(訳)『ニッポン野球は永久に不滅です』より)
機械から取り出した生地はしっとり指にからみつき、ぐにゃりと気を失った美少年のようだ。
(麻宮ゆり子『世話を焼かない四人の女』より)
元素には科学史があるように社会史もある。
(サム・キーン(著) 松井 信彦(訳)『スプーンと元素周期表』より)
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