ニュース番組を観ていたら、アメリカでスノーモービルのフリースタイルっていう大会が開かれたニュースを伝えていた。
でっかい電動そり。
ビッグスクーターみたいなやつですね。
その大会。
あー、雪道を走ってタイムを競うわけねー。
と思って見てたら、どうもちがうわけ。
なんかジャンプしてんの。
雪上にジャンプ台が作ってあって、スノーモービルでそこに突進して、勢いよくジャンプするわけ。
のみならず。
あろうことか。
あにはからんや。
ジャンプしながら、空中でスノーモービルにつかまりながら逆立ちしたり後ろ向きに座ったりするわけ。
そんで、誰がいちばん難易度の高い跳びかたができたかを競うわけです。
もちろん、たいへん危険です。
何百キロもあるスノーモービルごと、10メートルは跳ぶわけですからね。
着地に失敗すれば、いくら雪の上とはいえただではすまないし、スノーモービルにぶつかったりしたら命にもかかわるわけです。
しかし危険と紙一重なところこそがフリースタイル競技の魅力であるようでして、若干二十歳ぐらいの男たちは果敢にもスノーモービルでジャンプして宙返りをしたりするわけです。
それを見て、ぼくは思いました。
この競技やってるやつの平均偏差値、30届かないぐらいだろうな、と。
だってそうでしょう。
電動そりに乗ってジャンプしながらぐるぐる回って後ろ向きに座るとか、どう見ても、頭脳明晰な人間のやる競技じゃないでしょう。
だってそうでしょう。
何の必要性もないのにスノーモービルで逆立ちしようとして転倒して半身不随になるとか、どう考えても、ハイスクールの弁論大会で西海岸代表に選ばれるタイプの青年のやることじゃないでしょう。
しかし。
うらやましいのもまた事実。
なにしろ、齢二十歳ぐらいにして、スノーモービルのジャンプの大会に出られるぐらいの技術を持ってるわけです。
たいへんな金持ちですよね。
スノーモービルを買ったことがないので知りませんが、でっかいバイクみたいなスノーモービル、原付買うぐらいのお金では買えないでしょうね。
しかもふつうのスキー場ではスノーモービルのジャンプの練習はさせてくれないでしょうから、貸し切るか、自分専用のコースを所有するか、人里離れた雪山に行くかしないといけない。
これ、相当な金持ちのボンボン息子か、あるいはアラスカで熊狩りしてる猟師の息子かじゃないとできないことですよ。
なんてうらやましいバカたちだ……!
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