六歳の娘が「こどもが生まれたらどんな名前をつけるか考えた」と言う。
「へーどんなの」
「女の子だったら、かりん」
「へー。かりんちゃんかー。かわいい名前だね」
「でしょ? で、男の子だったら、さいかわ!」
「さ、さいかわ……?」
「そう!さいかわ!」
「(苗字みたい……)へー、えーっと、とってもめずらしい名前だねー」
「でしょ!」
そして娘は、母親のところへ走っていき、「ねえ聞いて、こどもが生まれたらどんな名前にするか考えた! めずらしい名前!」とうれしそうに語っていた。
どうやらぼくの言った「めずらしい名前」という感想が気に入ったらしい。
だが娘よ。
君はまだ人生経験が浅いから知らないだろうが、おとうさんの言った「めずらしい名前だね」は褒め言葉じゃないぞ!
悪いとは言えず、かといって良いとも言いたくないときに使う苦しまぎれの感想だ!
おとうさんは、知人からこどもの名前を聞いて「変な名前」とおもったときは「へーめずらしいですねー」とか「クラスの誰ともかぶらなさそうですよね」とかで切り抜けてるぞ!
変な名前をつけるやつは「唯一無二な名前であること」に誇りを持っているから、そんな感想でもけっこう「そうなんですよー☆」と喜ばれるぞ!
おぼえとくといいぞ!
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