2025年1月29日水曜日

いちぶんがく その23

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ルール


■ 本の中から一文だけを抜き出す

■ 一文だけでも味わい深い文を選出。



さっそく「アザラシ回収装置」を見せてもらった。

 (渡辺佑基『ペンギンが教えてくれた物理のはなし』より)




「やまうど今うめがら送るがらたべてくなんしょ」

 (小泉 武夫『猟師の肉は腐らない』より)




経済学者が数学を使うから科学者だと言い張るのは、星占い師がコンピュータや複雑な表を使うから天文学者と同じくらい科学的だと言うのと変わらない。

 (ヤニス・バルファキス(著) 関美和(訳)『父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』より)




村に着くと、そこに地獄があった。

 (逢坂 冬馬『同志少女よ、敵を撃て』より)




懐かしさは、味のなくならないガムだ。

 (浅倉秋成『九度目の十八歳を迎えた君と』より)




さぁ、イタリアの田舎町の茶色い水に一緒に飛び込んでいただこう。

 (山舩 晃太郎『沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う』より)




一人ひとりが生地のままの男、女、子どもとなって、持てるものならなんでも持ち去った。

 (アントニー・ビーヴァー (著) 川上洸(訳)『ベルリン陥落1945』より)




「きみだってまんまと、ぼくの〝不幸な生い立ち〟に同情したじゃないか」

 (櫛木 理宇『死刑にいたる病』より)




こちらに向いているカメラのレンズは、選ばれた人しか通り抜けられない狭くて暗いトンネルに見えた。

 (朝井 リョウ『武道館』より)




自分は正しくてエライというナベツネオーラが行間から伝わってくる。

 (プチ鹿島『芸人式 新聞の読み方』より)



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