“俳優が不祥事を起こしたら、その人の過去の出演作品が公開停止になる”件について。
「これから公開しようとしていた映画」や「公開したばかりの映画」をお蔵入りにするのには反対だ。罪のない、制作会社や監督や他の出演者が被害を受けるので。
その一方で、「過去の出演作品」を配信停止にするのはどうなんだろう。
観られなくなるのは困る、という気持ちはわからんでもないが、「そもそも十年前の作品を今観る人がどれだけいるんだ?」ともおもう。
俳優Aが逮捕されたらしい → 俳優Aって何に出てた人だっけ? → そうだ、十年ぐらい前のZという作品に出てたんだ → ひさしぶりにZを観たくなったなあ → えっ、Zが配信停止? 観たかったのに!
……みたいなケースも多かったんじゃないだろうか。
つまり、Aが逮捕されたから観られなくなったZは、Aが逮捕されてなかったらそもそも観ようともおもわなかったんじゃないだろうか。
仮に、過去作品の配信停止の基準をもっと厳しくしたらどうだろう。出演者が逮捕されたら配信停止、逮捕されなくても不倫とか炎上でも配信停止、出演者だけでなく裏方がやらかしても配信停止、とする。
すると「この作品は今観とかないといつ観られなくなるかわからない!」となり、積極的に新作を観ようとする人が増えるんじゃないだろうか。
そして、俳優や制作会社からすると古い作品を何度も観る人よりも最新作を観る人が増えるほうがありがたいんじゃなかろうか。
「これは貴重な作品ですよ」
「というと」
「五十年前の作品なんですけどね。キャスト、スタッフ誰ひとりその後何の問題も起こしていないんです。五十年前の作品で今でも観られるのはこれぐらいですよ」
0 件のコメント:
コメントを投稿