2023年11月5日日曜日

日本シリーズはなぜ最後までやらないのか

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 日本シリーズってなんで最後までやらない(こともある)んだろう。


 先に4勝したほうが勝ち。だから7戦目を迎える前に決着がついてしまう可能性がある。

 それはわかる。

 でも、その後もやったらいいじゃない。公式戦では優勝が決まった後も消化試合としてやってるじゃない。同じことをクライマックスシリーズや日本シリーズでもやればいいじゃない。


 途中で打ち切るのってマイナスだらけじゃない?

 まず興行的にマイナス。途中で終わったら販売したチケットを払い戻さなくちゃならない。それにかかるコストだけでもけっこうなものだろう。

 また、球場は7戦目まで押さえとかなくちゃいけない(可能性は低いけど起こりうるのでたぶん8戦目や9戦目にも備えてある)。途中で打ち切られたらその分が機会損失になる。

 チケットを買ってたファンも試合がなくなってがっかりする。試合ごとなくなるぐらいなら消化試合でもいいから観たい、って人のほうが多いんじゃない?

 それから、あるかどうかわからない試合のためにテレビの放映枠を調整するのもたいへんだろう。

 あとプロ野球の魅力のひとつに、様々な記録を見ることもあるんだけど、日本シリーズ記録はいまいちすごさがわかりづらい。それは試合数が異なるから。7試合で4本塁打の人と5試合で4本塁打の人をどっちも「最多本塁打記録」として扱うのは無理がある。毎年7試合やることにすれば記録も比べやすい(8戦目以降にもつれたときだけ参考記録になる)。


 いろんなスポーツがあるけど、天候やケガみたいな「試合をできない状況」以外の理由で、試合ごとなくなるのってプロ野球ぐらいじゃない?

 どのスポーツでも、優勝が決したからといって試合がなくなったりはしない。

 大相撲なんて、片方の力士が休場しても「取組無し」とはならない。対戦相手の力士は不戦勝となり、ちゃんと土俵に上がって勝ち名乗りを受ける。記録にもちゃんと白星がついて、相撲をとっての勝ち星と同等の扱いを受ける。戦ったことになるのだ(大相撲の取組がなくなるのは八百長がばれたときだけだ)。


 そういや野球って「九回表終了時点で後攻が勝ってる場合は九回裏をやらない」ってルールもあるし、変なところで無駄を嫌うよね。「間に合わないとわかってても最後の打者は一塁にヘッドスライディングをする」みたいな無駄は大好きなくせに。

 野球、いやスポーツなんてそもそもが無駄なものなんだからいいじゃんねえ、無駄があっても。









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