娘(小学五年生)と、その友だち(女の子二人)といっしょにファミレスで食事をする機会があった。
女の子たちは「ピザをとってみんなで分けよう」と言い、一枚のピザを頼んだ。
興味深かったのが、ピザの分け方。
三人いたので、まずピザカッターでピザを六つに分ける。とはいえもちろん均等に分けることなんてできないから、大きさはばらばら。
「けっこう大きさちがうね」「どうするー」と話していた彼女たちは、驚いたことに、なんと大きなピザの押し付けあいをはじめた。
「わたしこの小さいのでいいから大きいのどうぞ」
「いやいや、〇〇ちゃんが大きいの食べなよ」
「いいって。△△ちゃんが食べて」
遠慮かなとおもっていたら、いつまでたっても押し付け合いが終わらない。どうやら彼女たちは本気で大きなピザをとることを嫌がっているようだ。
結局、大きなピザをさらに分割してなるべく公平に近づくようにして、さらにじゃんけんをして、じゃんけんで負けた子がいちばん大きなピザを食べることになった。
その様子を見ていて、女子だなあと感心した。
これが男子ならどうだろう。よほどの満腹とかでないかぎりは、「おれが大きいのを食べたい!」で揉め、じゃんけんをした場合は「勝った人がいちばん大きいものを取る」になるだろう。もしかすると、話し合うより先に誰かが「早い者勝ち!」といちばん大きいピザをつかんでしまうかもしれない。
男子はこうだ女子はどうだと言うのもアレだけど、やっぱり傾向として違いはある。
たとえ軋轢や争いが生じても己の欲を優先する男子と、争いを避けることが最優先でとにかく妬みや恨みを買いたくない女子。
「ピザの分配」にはっきりと違いが表れていると感じた。
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