そのときです。
おなかにきょうれつないたみと、からだがきゅうにもちあげられるかんかくがありました。
オオワシです。
オオワシのおおきなつめが、おなかにくいこんでいるのです。
じたばたとあばれましたが、ぎらりとまがったかぎづめがからだにくいこむいっぽうで、とてもにげられそうにありません。
オオワシがおりたったのは、じぶんのすでした。
ナイフのようにするどいくちばしで、ふたりのはらわたをひきさきます。
ああ、あそこにおちていたのはオオワシのたまごだったんだ。
あのたまごをホットケーキにしてしまったぼくたちのことを、うらんでいたのか。
やけるようなはらわたのいたみと、うすれゆくいしきのなかで、ぐりとぐらがさいごにおもったのはそのことでした。
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