日本人に「嫌いな歌詞の歌は?」と訊いたらまちがいなくトップ3には入るであろう『世界にひとつだけの花』。
終始上から目線なのが、嫌われている要因なんでしょう。
(話はそれますが、昔の槇原敬之は掌篇小説のようなストーリー性の高い良い歌詞を書いていたのに、逮捕されてから説教くさくなってしまった。これは、たくさん説教された人間は説教くさい人間になってしまうといういい教訓です)。
うん、「何を偉そうに」という気持ちが湧いてくる歌詞ですよね。
「僕ら」というところが特に良くないんでしょうね。
おまえがそうだからって他の人まで同じ心持ちだと思うなよ、って気持ちが湧いてきますもんね。
だから思いきってこの歌詞をリフォームしちゃいましょう。
やり方はかんたん、「僕ら」を「ヤツら」にするだけ。
それでは、歌詞リフォームの匠が修繕した後の歌詞をごらんください。
なんということでしょう。
あれほど偉そうに感じられた歌詞が、「僕ら」を「ヤツら」にしただけで、宇宙人の視点が与えられ、見ちがえるほど新しいテーマを持った歌詞へと生まれ変わりました。
最大の特徴だった説教くささは残しつつも、「宇宙人からの説教」という様相を呈したことで、「おまえが言うな」感を見事に取り払いました。
これなら聴いた人も「文明の進んだ宇宙人に言われるのならしかたない」とすんなり受け入れられます。
さらに、
「ワレワレから見たらおまえら人間など大差ない。おまえらもアリの個体差を見分けられないだろう。おまえらがどれだけがんばったところでワレワレの足下には及ばんのだから、せいぜい種の保存のために、ちっぽけな命というその花を咲かせることだけに一生懸命になればいい」
というメッセージが伝わってくるではありませんか。
これなら宇宙船地球号の住人たちも大喜びですね。
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